HSK4級の勉強時間と勉強方法が知りたい人へ【順番に解説します】
「HSKの勉強時間と勉強法」というテーマです。
HSK4級をテーマにして、勉強方法と勉強時間について解説しています。
- HSK4級の勉強時間はどれくらい必要ですか?
- HSK4級のレベルはどれくらいですか?
- HSK4級の勉強方法を教えてください
- HSK4級の作文難しくないですか?
- HSK4級ができると何がすごいんですか?
こんな疑問にお答えします。
中国語能力の一つの目安として、HSKがあります。
HSK4級を持っていると、チャットでの簡単な会話ができるようになります。
そして、このくらいの中国語レベルを持っていると、現地での生活が少し楽しくなります。
本記事では、HSK4級の
- 阅读
- 书写
- 听力(リスニング)
3分野に分けて、勉強法についてご紹介します。
基本戦略は「繰り返し勉強する」という戦略ですが、集中力が続くように、無理のない勉強法を提案しています。
コツは阅读→书写→听力の順番に勉強する事です。
HSK4級の勉強時間
HSK4級の勉強時間は、「本気でやれば1ヶ月」ですが、一般的なペースで勉強すれば、4か月~半年くらい必要です。
実際に早い人では1か月とか2か月という人もいます、たぶん相当優秀。
基本的には半年くらい見ておいた方が無難かなと思います。
一応参考記事。
お二方とも4か月~5か月で合格していますし、
私も彼らの記事を読んで勉強頑張れました。
HSK4級の勉強時間は?【私が4ヶ月で合格した勉強法】
4.5ヶ月で合格!HSK4級の難易度は過去問をやりこむだけ。単語数は1200程度
とはいえ、量をこなすのが一番難しい。なんといっても難しいし、飽きるんですよね。
だから私は、中国語を無理なく勉強できる方法を探しています。中国語は、あきらめずに継続してこなすことが大切です。
現時点での答えは、こちらの記事にまとめました。
HSK4級合格までに4~6か月かかるという根拠は、HSK4級に必要な各スキルを伸ばしきるのに大体それくらいかかると見積もっているからです。
- 初心者の勉強→2週間
- 初級者の勉強→2週間
- HSK1~3級の勉強→1.5か月
- HSK4級の読解の勉強→1か月
- HSK4級の作文の勉強→2週間
- HSK4級のリスニングの勉強→1か月
どれか得意な分野がある人は、その分早く勉強が終わるイメージです。
HSK4級の勉強方法
HSK4級の勉強法を、パート別に解説します。
必要な教材は先に紹介しますが、もし別の教材を持っている人は、それを同じようにして勉強すればOKです。
HSK4級の勉強におすすめの参考書
HSK4級の勉強におすすめの参考書は、「たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話」です。
私が中国語の勉強を始めてからHSK4級に合格するまで、参考書はこの一冊だけで乗り切れました。
さらに現在HSK6級の勉強をしていますが、HSK4級から新しく増える文法項目ってそんなに多くないので、実質この一冊でHSK6級の基礎まで勉強できるなーと、最近は思っています。
▼こんな本です。
▼リンクを貼っておきます。
Amazon:たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話
楽天:たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話
Yahoo!ショッピング:たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話
大切な文法項目ごとに例文がいくつか載っていて、それを使って会話に使える文法知識が手に入ります。
この本を使った勉強方法は、ほかの記事で解説しているのでよかったら参考にしてください。
HSK4級の勉強におすすめの問題集
HSK4級の勉強におすすめの問題集は、「HSK4級10回模試」です。
通常、HSKの過去問には問題が5回分しか載っていないんですが、この問題集には10回分、2倍載っているので単純にお得です。
値段は通常の過去問と似てるので、かなりお買い得だなと思っています。
体感ですが、実際の試験よりも音声が速く感じたので、リスニング対策にもちょうどいいかもしれません(おかげで8割超えました)
Amazon:HSK4級10回問題集
楽天ブックス:HSK4級10回問題集
Yahoo!ショッピング:HSK4級10回問題集
HSK4級のおすすめの勉強順番
HSK4級のおすすめの勉強順番は
阅读(リーディング)→书写(ライティング)→听力(リスニング)
です。
理由は、リスニングの勉強をする時に、スクリプトに書いてある文章が読めると勉強が加速するからです。
逆にスクリプトに書いてある文章の意味が分からないと、「これどういう意味だろう」?と調べるところからスタートするので、時間をロスします。
HSK4級レベルの文法と単語知識を、リーディング、ライティングパートで確認してから勉強すると、早く勉強できるのでお勧めです。
HSK4級の阅读(リーディング)の勉強法
HSK4級のリーディングの勉強法は、「ぱっと読んで意味の分からない文章を一つずつ調べて訳す」だけです。
わからない理由が単語なら、単語をそのまま覚えればOKです。
わからない理由が文法なら、その文法を使って例文を作ったり、例文検索で例文を探したりして、文法を理解します。
こんな勉強方法でも、次同じ文法に出会ったときは「あ、これは確か…」といった具合に反応できるし、何度も触れれば反射神経で覚えられます。
もし特別リーディングパートが苦手だなという場合は、この勉強法を試してみてください
▶中国語読解勉強法(現在準備中です)
どうしてもHSK4級のリーディングが苦手な場合は、こんな勉強法もあります。
基本戦略は暗記です。効率よく阅读の暗記をする方法をご紹介。
- 最初に問題集を一通り解く。
- 解答の最中に、分からない単語をメモ
- 解き終わったら答え合わせ、間違えた問題をメモ
解答用紙だとメモ欄が無いので、適当な紙に問題番号を振って、そこに答えを書いて行きます。
そして余ったスペースに、知らない単語をメモしていきます。
▼間違えた問題が分かるようにしておいて、単語集に書きこみます。
分からなかった単語は単語集に転記して、ピンインと意味を振っておきます。
発音の練習はしなくても良いですが、「どんな感じに読むんだろう?」くらいは知っておく必要があるので、とりあえずピンインを振っておきます。
例文集は左に中国語、右に日本語っていう感じで作っていきます。ここにピンインは不要です。
「読んで日本語が分かる」という能力があればOKなので、日本語を読みながらの書き取りは行いません。
あくまで読んで、訳す。最後に速読ができるようになればパーフェクトです。
HSK4級の书写(ライティング)の勉強法
HSK4級のライティングは、2部構成になっています。
一つ目が並べ替え、もう一つが、写真から文を作る問題です。
並べ替え問題は、解答の丸暗記で対応します。
一度解いて、間違えた問題を解答暗記して、身体で暗記すると、似たような問題が出たときに反射神経で問題を解くことができます。
自由作文も、基本は回答の丸暗記です。
理由は、「作文を書いても、その文が正しいか、自分には採点できない」からです。いくらGoogle翻訳で正しく意味が出たとしても、文法が違えばそれは減点対象です。
なので、模範解答の文を見ながら着眼点を確認して、自分も似た文を作れるようにすればOKです。
私は作文の勉強は3日で終わらせて、6割取りました。余った時間はリスニングに充てたので、代わりにリスニングは8割超えました。
しっかりと高得点を取りたい場合は、文法ルールを勉強すればちゃんと点数が取れます。
在はどこに置くのか?把構文ってなんだっけ?吧と把は何が違うんだっけ?
この辺に「ギクっ」とした場合は文法を勉強しなおすのもありです。
HSK4級の听力(リスニング)の勉強法
HSK4級のリスニングは難しいです。
早いし長いし、内容も面白くないです。
HSK4級のリスニング対策の一番のテーマは「音声の速度に慣れること」なので、問題のスクリプトを音声よりも早く読めるように練習すると良い点数が取れるようになります。
ちなみに私も現在HSK6級のリスニング対策で高速音読を練習しているので、ずーっと使える勉強法です。
リスニングのスクリプトを、音声を聴きながら音読しました。
さっき高速音読をしたおかげで何となくゆっくり聞こえて、落ち着いて音読出来ました😊
HSK6級のリスニングは内容が面白いなあって感じました。
「悲しみの道」みたいな感じ?
我慢も泣きすぎも、身体に良くない😋#中国語勉強 pic.twitter.com/qyuHAinj8D— TOMO🇨🇳中国語にコミット中 (@try_to921mo) August 19, 2020
中国語のリスニング勉強法については、こちらの記事でも紹介しています。
ちょっと雑だったので、もう少し詳しく解説しますね。
HSK4級の听力(リスニング)の勉強は、HSK4級の中の一番最後に一気に勉強します。
理由は、スクリプトを読むときに、速読できる力があると勉強がスムーズだから。
阅读と书写によって、読む力、書く力を先に鍛えます。
そのあとで、听力(リスニング)の勉強に挑みます。
▼使うのはHSK4級の問題集です。リンクはこっちに貼ってあります
(開きづらいし、汚くなるのが嫌なので問題集のカバーを外しました)
この、「新HSK10回合格模試」の素敵なところが、
問題の後に、解説とは別ページにスクリプト集が載っているところです。
本家の過去問だと、解説と同じところにスクリプトが載っているので、どうしても日本語が目に入っちゃうのが欠点でした。この問題集では中国語のみ目に入ります。凄く使い勝手がいい。
▼ページを進めると、スクリプトが載った部分があります。こいつを使って勉強します。
▼まずはコピー。今日勉強したい部分以外は目に入らないように大きく×印。
「今週はこの部分を勉強するんだ!」というのを頭に強くイメージします。
HSK4級の听力(リスニング)は若干量が多いので、集中力キープのために分割して勉強します。イメージはこんな感じ。
- 第一部分、10回分を全てシャドウィング(1週間)
- 第二部分、10回分を全てをシャドウィング(1週間)
- 第三部分、10回分を全てをシャドウィング(2週間)
基本戦略はシャドウィングです。
スクリプトを読みながら、音声に合わせてシャドウィングします。
同時に、阅读で培った速読技術でスクリプトの意味を脳内翻訳。
こうする事で「聞く→理解する」の力を徐々につけていきます。慣れてきたらスクリプトを読まずに文を理解する練習をしてみましょう。
HSK4級の過去問の入手方法2つ
HSK4級の過去問の入手方法を2つ紹介します。
一つ目は、通販で買う方法です。捻りがなくてスミマセン
▼過去問ではないですが、HSK4級対策に一番おすすめの問題集です。問題が10回分載っているので超お得です。
Amazon:HSK4級10回問題集
楽天ブックス:HSK4級10回問題集
Yahoo!ショッピング:HSK4級10回問題集
あとは、メルカリでも安く買えることがあります。
もう一つは、こちらのサイトにダウンロードできる問題が掲載されています。
HSK4級のレベル
HSK4級のレベルは、「やや難しい」です。
中国語の基礎文法はHSK4級で完成なので、ハードルが高めなんじゃないですかね。
文法をある程度潰してからHSK4級を勉強すると、残るのは接続詞と、単語だらけになると思います。あとはそれだけを丁寧につぶして勉強していく感じになると思います。
因为…所以
虽然…但是
なんかはよく使います。
一応公式サイト(https://www.hskj.jp/level/w_4/)では、大学二年生レベルと説明されています
めちゃくちゃ難しいわけではないけど、簡単でもないって言った感じですね。
HSK4級を勉強しました【実践記を紹介】
私もHSK4級を受検してきました。
結果は合格でした。
とはいえ道中は決して楽なものではなく
勉強したり、飽きたり、中々成長せずモヤモヤしたりの連続でした。
その過程や、勉強していて気づいたことをひたすら記事にまとめました。
文章は拙いかもですが、
リアルタイムの気持ちをアウトプットしています。
HSK4級が示す中国語能力
HSK4級が示す中国語能力は、「広い範囲にわたって中国語で流ちょうに話せること」と書いてありますが、正直そんなレベルはありません。
HSK4級のレベルはせいぜい、「旅行会話でちょっとした値切りができるレベル」といった感じだと思います。
体感ですが、TOEICで表すと300点くらいじゃないですかね。
一問一答形式の短文での会話なら、できることもあります。
これくらいのレベルで一旦旅行に行ってみると良いと思います。
HSK4級以降の勉強の方法
HSK4級以降の勉強方法として、多くの人が会話に挑戦します。
理由は、HSK4級の文法力があれば、短文での会話が伝わるようになるからです。
私も例に漏れず会話の練習に取り掛かりました。
私は急いで会話レベルを鍛えたかったので、コーチングに参加しました。
中国語コーチングに興味がある人は、体験レッスンがあります。
極力無料で勉強したい!という人向けに、コーチングで習った会話練習法を紹介した記事を書きました。
HSK4級は、単語数が多い。
HSK4級は、単語数が多いです。
HSK4級では、単語数1200語程度の知識が必要です。
ちなみにHSK3級では、600語なので、語彙力が倍になりました。
知らない単語は地道に暗記していくしかありません。
単語集を自力で作るのは時間が掛かるので、
手っ取り早く買うっていうのも、一つ正解です。
無料でHSKの単語を勉強したいなら、この記事が参考になります。
HSK4級は暗記すれば受かるはず。頑張って勉強しよう
HSKは中国で働いたり中国の大学に行くときに、中国語の実力を計るための重要な検定です。
HSK4級を持っていれば、現地の大学受験ができるレベルになります。(文系であれば5級が必要ですが)
HSK4級の実力は日常会話レベルなので、
現地で過ごすなら最低でも4級は欲しい所。
で、この4級を丁寧に勉強すると5級の勉強が少し楽になるといわれています。
実際私は2週間~1か月くらいでHSK5級の勉強を終わりにしました。すぐHSK6級に取り掛かれます。
いずれにせよ、中国語をマスターするためにはどこかで本腰を入れて暗記する必要があります。
それが3級なのか、4級なのか、5級なのかの違いなだけで。
今回私は4級で鬼暗記をしましたが、ここで身に付けた知識を使って、5級では暗記することがほとんど無くなりました。
大丈夫、僕たちはみんな頭が良い。
そこからは、実際に使いまくって、徐々に習得していく感じですね。
HSK4級まで受かると通じる中国語も増えるので徐々に面白くなっていきますよ。
HSKの他の級の難易度と勉強時間について
HSK4級は、何度も挫折するし、キツイ級だと思います。私も勉強していてかなり辛かったです。
文法が多いし、単語も多いし、リスニングも難しいです。
でもここまで来たらHSK5級まで一気に勉強したいですよね。
HSKの他の級の勉強に必要な時間と、各級の難易度について解説した記事を紹介します。
基礎の勉強を終わらせてからHSKの各級を順番に勉強すれば、およそ4.5か月でHSK4級まで合格できます。1日の勉強時間は1~2時間くらいです。
HSK1級のレベルと勉強時間について:対策期間は1~3日でOK
HSK2級のレベルと勉強時間について:対策期間は3日くらい
HSK3級のレベルと勉強時間について:対策期間は1ヶ月
HSK4級のレベルと勉強時間について:対策期間は2.5か月
多くの人が、HSK4級を勉強し終えた後に会話の勉強を開始します。
私も例に漏れず、会話の勉強のためにコーチングに参加しました。
2か月のコーチングの後も勉強を続けていますが、緊張しなければかなり話せるようになってきました。
▼基本は作文をしています。
作文しました。
最近400字を超える作文は難しく感じなくなってきました。何度も経験すると結構感覚が変わりますね。今日のテーマは中国に持っていく勉強の本について。
僕は中国語その物を勉強したい訳ではありません。
ひとつのゴールは「中国語で、何かを勉強すること」です。#中国語勉強 pic.twitter.com/Kc8hQsYJ3C— TOMO🇨🇳中国語にコミット中 (@try_to921mo) August 30, 2020
コーチングに興味がある人は、体験セッションの感想をまとめたのでこちらもどうぞ。全部無料で受けられるところです。
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