中国語独学に必要なテキストは?|最近中国企業の社内通訳になりました
中国語を独学するのにどんなテキストを買えばいいか迷っている方向けの記事です。
「中国語 独学 テキスト」とかで検索するとよく見かけるのが、おすすめ!!!と言いながら10冊も20冊も紹介している記事。
一体どの本が一番おすすめなんだ!!!
と悩むことでしょう。
結論から言うと、中国語を独学する時のテキストなんて、2冊もしくは3冊でOKです。
ジャンルは文法用のテキスト(初心者、中級)と発音用のテキスト。
これだけで十分に会話できるようになるし、そして、これ以上の情報は、テキストには載っていないです。
後はテキストを紹介して終わりなんですが、それだけだと物足りないので、もう少し深堀りしながら、どのタイミングで必要なのかまで解説します。
中華系の会社で、唯一の日本人、唯一の外国人として働いています。
日系のお客様もいるので、日本人の方向けの簡単な社内通訳もやっています。
まだへっぽこですが、何とか仕事が回るくらいのレベルになってきました。
社内外の人から凄く温かく見守って貰いながら、日々勉強中です。
Twitterはこちら@try_to921mo
中国語は独学で勉強できる
最初に最も大切なことを言います。
中国語は、独学で勉強できます。
しかも、独学だと成長が早いです。
中国語を独学するのに必要なテキストは、最初は超初心者向けの基礎文法テキスト1冊だけでOKです。
理由は以下の4つ
- 中国語の独学が続かないかもしれない
- 中国語の発音は、文が作れるまでは無用の長物
- まずは「中国語」に慣れる事が優先
- 勉強する習慣がつくまでは、1冊に集中!
疑問があればメッセージください。LINE,TwitterのDMどっちでも行けます。
▼タイミングとしてはこんな感じ
- HSK3級まで→初心者向けのテキスト1冊
- HSK4級から→発音と中級者向けの文法テキストを同時並行
- その後→テキストにはない中国語と出会って倒していくRPGが始まる
前から順番に解説していきます。
中国語独学に必須のテキスト
中国語独学に必須のテキストを2つ、紹介します。
このタイプの本が1冊あれば、発音は最悪YouTubeでも勉強できるので、簡単な会話ができるようになります。
「どっちも買うべき」じゃなくて、意味としては、「こんな感じの本が1冊あれば十分」です。
たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話
私が実際に使った本です。
中国語をこれから独学する人がテキスト選びを手伝ってくださいと言ってきたら、私は間違いなくこれを推します。
▼リンク貼っておきます。
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▼中身はこんな本です。
私はこのテキスト1冊と過去問だけでHSK4級に独学で合格しました。
頭ではなく、身体で中国語を覚えたい人に向いている本です。
本のレビューとか使い方は、別の記事で一生懸命まとめたので、興味がある方は参考にしてください。
\中国語勉強にマストな1冊/
新ゼロからスタート中国語 文法編
「ゼロスタ」という略称で親しまれているテキストです。
実際に教育の現場でも使われていますが、中国語の独学でも評判のいいテキストです。
▼中身はこんな感じです。
文法を公式のようにして覚えられるようになっていて、これが中国語と非常に相性がいいので、説明をしっかり読みたい人にオススメです。
▼テキストの評判を確認する
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中国語の発音を独学で勉強したい人向けのテキスト
HSK4級レベルをクリアして、ある程度中国語の文が作れるようになったら、次は音声で伝える練習をします。
私が実際に中国語の独学で使ったテキストも、人からおすすめされたテキストも同じ本だったので、1冊だけ紹介します。
日本人のための 中国語発音完全教本
裏ワザとして、この本のYouTube動画があるので、それだけを見て勉強するのもありです。
が、本として買って、音節表の音声や演習問題を回答する方が効率はよさそうです。
ただし、勿体ないですが、この本は1/3くらいしか使いません。2週間で発音の練習は終わりです。
この本を2週間みっちり勉強したら、急激に発音が良くなりました。
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勉強法についてはこちらの記事で解説しています。
中国語の単語を独学で勉強したい人向けのテキスト
私は中国語を独学する時に単語のテキストは使わなかったので、評判のいい本を2冊紹介します。
キクタン中国語【入門編】
外国語と言えばアルク、アルクのキクタンは大学受験のときも人気でした。
HSKにも力を入れている出版社なので、実用性は高そうです。
テキスト選びに失敗したくない人はこれを選ぶと外れは引かないです。
合格奪取! 新HSK1~4級 単語トレーニングブック
もう一冊、HSKの単語勉強と言えばこれですよね。
みんな使ってます。
デメリットは1~4級と5級6級は別の本なので、単語のテキストだけでかなり出費が必要なこと。
とはいえHSKに合格したいならお守りになる一冊です。
番外編:アプリで中国語単語を勉強する方法(無料もあり)
最後に番外編です。
私が実践してたのは、アプリで単語を勉強する方法です。
HSKの単語アプリが有名ですが、動作が遅かったり誤作動も多く、ちょっと苦手でした。
私はクイズレットという無料アプリを使って自分用の単語帳を作って勉強したり、あとはエクセルを使った勉強法を実践したりしていました。
結果2か月で5000語に触れられたので、かなり有効なやり方だと思っています。
しかし残念なことに、覚えた5000語のうち、実際に使ってるのはたぶん、1000語くらい。
単語はあまり時間をかけて勉強するものじゃないなって、個人的には思っています。
サクッと勉強して、あとは実際に使うのがおすすめ。
中国語の文法を独学で勉強したい人向けのテキスト
中国語の文法を独学で勉強するなら、テキストはいくつか選択肢があります。
実際に私が使用したのは「7つの術語文」、中級者によくおすすめされているのは「口を鍛える中国語」です。
ただし、私は身体で文法を覚えるタイプの人なので、文法をしっかり理論的に勉強したい人には別の本の方が合うかもしれません。
通販のレビューのリンクを貼っておくので、見ながら選んでください。
7つの術語文
文章を7つのパターンに分けて文法を解説している本です。
大切なのは文の型で、場所を表す言葉はどこに入るのか、時を表す言葉はどこに入るのかを理解した後は、ひたすら例文をリピートです。
日本語⇔中国語を5秒以内に回答できるようになるまで、2週間かけてずっとこの本ばかり勉強していましたが、このおかげで私は今社内の通訳ができています。
非常に効果的でした。
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口を鍛える中国語
同じように、ひたすら例文を瞬間通訳するための本です。
一般的な瞬間中作文のテキストと違うのは、文法ごとに例文が並んでいるので、苦手な文法がすぐわかるという点。
ただし、内容は難しいのでHSK4級以降のレベルの人向けです。
中国語を独学するなら、テキストは3冊あれば良い
中国語を独学する利点は、1冊のテキストをとことんやりつくせることです。
苦手な部分を見つけたらそこに時間を割くこともできるし、簡単な部分はパパっと飛ばすこともできます。
中国語の独学で一番つらいのは初心者の導入部分で、「何にも分からない」とか「何が分からないのか分からない」と、勉強のペースを掴むことが難しいです。
解決方法は一つ、サラサラっと勉強するのを、何周も繰り返す事です。
一つずつ完璧に理解しようとするとストレスだし時間もかかりますが、時間内に1周すると決めちゃえば、理解せずとも進めるしかありません。
これを何度も繰り返すとそのうち、得意と不得意が出てきます。
最後は不得意だけを繰り返してつぶせば、一つレベルアップです。
最初は中国語の独学に慣れるためのテキストを選ぶ
中国語の独学を始めたいなら、テキストはこれがおすすめです。
\Amazonのレビューを見てみる/
最初は2週間かけて、テキストの音声のまねっこをしてみましょう。
中国語の勉強で一番苦痛なのは、最初は全く言語に聞こえないところです。
2周から3周くらい真似をしてれば、だんだん言語に聞こえてきます。
初心者の辛い部分を乗り越えたらあとは覚えるだけ。
日本語と中国語が一致するように、あと二週間かけて身体で覚えます。
初心者向けの勉強はこちら載せているので、勉強の仕方の参考にしてみてください。
HSK4級に受かるまでは、テキストは買わない
HSK4級は、中国語の基本文法の総復習みたいな立ち位置です。
HSK4級に合格していない=文法がまだ定着していないので、このレベルで新しいテキストを使いこなすのは難しいです。
おすすめなのはHSKの過去問を使って、頭に映像が浮かぶまで音読し続ける事です。
音読すると、文を1文字1文字確実に理解することにつながるのと、リスニングや速読対策になります。
あとはHSKの文章は綺麗な文法になっているので、基礎の練習にももってこいです。
HSK4級に合格したら、中国語が使えるようになるテキストを選ぶ
HSK4級に合格したら、あとは独学が超スムーズに進むようになります。
テキストは必要に合わせて2種類、文法解説のあるテキストと、発音のテキストです。
発音と文法を同時に勉強すれば、2週間で勉強が終わるので、あとは作文して音読する事の繰り返しでOKです。
ここからは私は中国語コーチングを受けたので、体験談シリーズも参考にどうぞ。
後はGoogleでもコーチングの体験談がいくつかありますが、おおむね評判はよさそうです。
最近はコーチングのサービスも充実してきて、価格破壊みたいなところも出てきました。
私は2か月間20万円近く払ってコーチングを受けましたが、今は月7万円弱からコーチングが受けられるようになりました。
気になる方は無料でカウンセリングをやっているので、日ごろの悩みや中国語の勉強のコツなども相談してみてください。1時間なんでも答えてくれます。
\まだ無料カウンセリングやってます/
中級を卒業したら、中国語の独学にはテキストが無い
最後に残念なお知らせをもう一つ。
中級を卒業したら、中国語の独学にオススメのテキストは、もうありません。
というのも、お勉強としての中国語はHSK4級でほぼ完成していて、この先を求めるなら、「生きた中国語」を勉強する必要があります。
言い回しを練習したり、類義語で表現したり、知らないものを中国語で勉強したり、中国語で人に説明したり、テキストでは勉強しきれないことが増えてきます。
でもこれは別に勉強の方法がもう無いわけじゃなくて、「もう、自分は中国語ができる」と自信をもって言いタイミングってことです。
ここからは「日本語では考えられるのに、中国語では表現できない」会話をどんどん見つけてつぶしていく作業です。
ここで有効なのが、作文と音読、更に暗唱です。
日本語では考えつくのに中国語で言えない事ってつまり、「今後も言いたくなることがありそうな、実用性の高い内容」ですよね。
最初はどうしても上手に言えません、外国語だもん、しょうがない。
二回目に同じ目に合わないように、前もって準備しておけばオッケーってことです。
今私もこの段階になっています。
私は中国にいるので弱点を見つけ放題ですが、日本にいる場合はたぶんそうじゃないですよね。
自ら弱点を見つけに行くのは意外と難しいので、方法を2つ、紹介して本記事を締めたいと思います。
人からお題を貰って表現を考える
日本にいると中々中国語でものを考える機会ってないので、人からお題を貰うってかなり有効です。
私も今参加していますが、Ba baoという中国語コミュニティでは、毎週3回、お題に沿ったアウトプット大会をしています。
先に予習をして、言えなかったことを後で復習して、毎週言える事を増やしていきます。
\筆者も毎週参加中/