中国の就労ビザ(Zビザ)取得の手順【全5ステップ、期間は3か月】
海外の医療費は高額なので、医療費で日本の家族が破産する恐れもあります。
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ちなみにリンク先は留学保険ですが、この内容をもとに近くの保険会社に行って「カスタマイズ」してもらうのが一番いいんじゃないかなと思っています。
こんにちは、TOMOです。
今回は、中国の就労ビザ取得のための手続きについて解説します。
中国の就労ビザ取得には5つのステップがあります。
- ステップ1:就業許可(工作许可)申請のための資料準備
- ステップ2:外国人来华工作许可申请の準備
- ステップ3:書類へのサイン、無犯罪証明の取得
- ステップ4:ビザの申請
- ステップ5:居留許可の申請
大変なのはステップ1だけで、この作業が早く終われば、就労ビザ取得は難しくありません。
そのあとは必要なものを買いそろえて、準備するだけでOKです。
▶中国駐在が決まったときの準備一式
とはいえルールは頻繁に変わるし、順番も前後したり、効率が非常に悪い所があるので、迷わずに申請を完了したいですね。
私たちは中国で仕事をして結果を出すのが目標なので、道中で躓いている暇はありません。頑張って乗り切っていきましょう。
ビザ取得に必要な期間は最低3か月あると焦らずに済みます。そして長ければ長いほど、トラブルがあった時に対処がしやすいです。
同じテーマで動画撮りました。
Zビザの取得方法について、動画を取りました。
最近招聘状が必要になったり、ビザセンターの予約が必要になったりしましたが、それ以外は大体共通しているので、参考になると思います。
中国の就労ビザ(Zビザ)取得の手順【全5ステップ、期間は3か月】
中国の就労ビザ(Zビザ)取得には、全部で5ステップがあります。期間は3か月くらい見ておくと、余裕を持って終わるかなという感じです。
中国の就労ビザ取得のステップ
- 工作许可申請のための資料準備(日本)
- 外国人来华工作许可申请の準備(中国)
- 書類へのサイン、無犯罪証明の取得(日本)
- ビザの申請(日本)
- 居留許可の申請(中国)
※居留許可は本来はビザではないですが、30日以内に申請しないとビザが切れるので、実質ビザ扱い。会話の中で「ビザ」というと実質居留許可の事だったりします。
お役所に依頼する作業は否応なしに2週間くらい要するので、自分たちが手を動かすところは早め早めに手を付けるのがコツです。
ひとつずつ、解説します。
外国人工作許可をもらうまでの手続き(ステップ1)
中国で働くためには、
中国政府から、「中国で働いてもOK」という許可をもらう必要があります。
必要な書類を日本で準備して、中国の会社に申請を依頼します。
※ルールが頻繁に改正されるので、住む場所、働く会社、時期によって必要な書類が変更になることがあります。
- 卒業(修了)証明書:領事認証付き
- 証明写真(紙、データ両方)
- 健康診断(外国人体格検査)結果
- 履歴書(できれば英中、和英可のところもある)
- 無犯罪証明(犯罪経歴証明書):領事認証付き
卒業(修了)証明書は時期にもよりますが、申請後1週間もすれば届きます。
健康診断は、必要なフォーマットを外務省HPから印刷して持っていきます。
健康診断を受ける病院の探し方、準備するもの、あと証明写真の準備について解説したので参考にどうぞ。
証明写真は背景白色が必要なので、イオンに入っている写真屋さんとか、町の写真屋さんで撮影してもらうのがベストです。
スピード写真を撮ったら背景は青だし、画像はボケるので、お金を無駄にします。(私は800円無駄にしました)
卒業証明書と健康診断結果をもらったら、それらを外務省の証明係に送ります。(無犯罪証明も同じ作業が必要です。)
健康診断結果は外務省からダウンロードしたフォーマットのみを送ればOKです。
(レントゲン写真とか心電図の結果とかはあくまで補足資料なので、公印確認不要だし、送ってもそのまま送り返されました。)
公印確認の仕方については、以下の記事で解説しています。
履歴書はフォーマット自由です。
一応、私が作ったやつを貼っておきます。参考にどうぞ。
領事認証を貰う必要がある書類は、公印確認の後に最寄りの査証サービスセンターに持っていきます。
中部地方の人はここの査証サービスセンターに行くことになると思います。
他には東京、大阪、長崎、新潟、北海道などにあります。あともう一拠点くらいあった気がしましたが、忘れました。
この章のポイント
- 卒業(修了)証明書:領事認証付き
- 証明写真(紙、データ両方)
- 健康診断(外国人体格検査)結果
- 履歴書(できれば英中、和英可のところもある)
- 無犯罪証明(犯罪経歴証明書):領事認証付き
これらの書類を集める。
卒業証明書と健康診断結果は別途作業(公印確認、領事認証)が必要なので早めに。
書類を現地に送る(ステップ2)
ステップ1で必要な書類がそろったら、すべて一式で現地の会社に送ります。
詳しい送り方は日本郵政のHPを参照すると、間違いがないです。
EMSで送るのが良いです。時間を急ぐので。
私もEMSを使って現地の会社に送りました。
だいたい1週間もすれば届いているはずですが、心配だったので何度も追跡しました。
あとは現地の会社にお願いして、中国での手続きをしてもらいましょう。
現地の会社には、
「外国人来华工作许可申请表」の作成をお願いしておきます。
インターネットの申し込みフォームで必要事項を埋めたら、最後署名が必要なので、メールで送ってもらいます。
無犯罪証明の申請にこの紙を使うので、週に2~3回は進捗確認をする事をおススメします。
私はこのタイミングでの進捗確認をサボったので、2か月無駄にしました。
外国人来华工作许可申请表の申請時、写真はデータにて送付します。
画像の容量が小さいと申請できないので、その時用の裏技があります。
この章のポイント
- ステップ1の書類をEMSで発送する
- 現地の会社に「外国人来华工作许可申请表」の準備をしてもらう
- 「犯罪経歴証明書(無犯罪証明)」に必要なので、マメに進捗確認する
最近は再び「招聘状」が必要になったみたいです。(ビザの受理範囲と条件の部分的な調整に於けるお知らせ (20201102))
無犯罪証明(犯罪履歴証明書)を申請する(ステップ3)
中国の就業許可(外国人来华工作许可)を貰うには、犯罪経歴証明書(無犯罪証明)が必要です。
都道府県の大きい警察にて、発行の申請ができます。
警察に問い合わせたところ、無犯罪証明をもらうには少しハードルが高いようで
「本当に中国で働くのか」という証明が必要になります。
会社の辞令を持って行っても発行されないと言われたので、現地の会社に
「外国人来华工作许可申请表」のPDFファイル
をEメールで送ってもらうようにお願いしましょう。
書類にサインをする必要があるので、そのうち送られてくるはずですが、必要なタイミングは割と早いので、前もって依頼しておくと、早めに処理を進められます。
ちなみに警察も、無犯罪証明書をもって外国人工作許可が貰えるという事実を知っているので、作成途中のものでもOKと教えてもらいました。
とにかく中国で働く準備をしている最中だという証明ができればOKだそうです。
(私の場合は、誤字やら間違いだらけでしたが、それでもOKでした。)
・・・・・と言われたのでデータをPDFで持っていったら却下食らいました。
サインが無くても、少しくらい間違っていても良いから、きちんとプリントアウトして持ってくるようにとのこと。
最終的には近くのコンビニで印刷してきたら受理してあげるよと言ってもらえました。
無犯罪証明書を申請してから受け取れるようになるまで、およそ2週間です。
こんな感じの受取証をくれるので、無くさないように気を付けます。
受け取り時には、パスポートなどの本人確認書類を持参することを忘れずに。
あと、無犯罪証明の申請の際には指紋採取もされるので、ドキドキしながら結果を待ちましょう。
無犯罪証明書を貰ったら、卒業証明書と同じようにして公印確認と領事認証をして貰います。
無犯罪証明書は領事認証してもらうときに中身が見れるので、それまでは絶対に開封しないように注意してくださいね。
「見るな」と言われるとマジで見たくなります。
この章のポイント
- 無犯罪証明には「外国人来华工作许可申请表」のコピーが必要
- 間違ってても良いので、中国で働く準備中という証明に必要
- 無犯罪証明を貰ったら、公印確認と領事認証が必要
2020年3月追記
記述し忘れましたが、犯罪経歴証明書(無犯罪証明)の発行には収入証紙が必要です。現金では受け付けてもらえません。一度警察に行って、収入証紙をどこで手に入れたらいいのかを確認してください。
同じタイミングで現地の会社から、労働契約書のサインと外国人来华工作许可申请表のサインバックを求められました。
焦らず、言われたとおりに対応すればOKです。
ビザの申請をする(ステップ4)
無犯罪証明書と、「外国人来华工作许可申请表」のほかに、労働契約書が送られてくると思います。(サインすればOKの書類)
これらを再びEMSで現地の会社に送ってしばらく待ちます。
しばらくすると現地の会社から「中华人民共和国外国人工作许可通知」というPDFが送られてきます。とうとう就業許可がもらえます。
書類は中国語と英語の2種類ありますが、両方をコピーして査証サービスセンターに持っていきます。(心配なので、私はカラーコピーしました)
ビザ申請表を記入し、パスポートと証明写真とともに申請すると、およそ1週間後にビザが発給されます。
詳しくはこちらの記事にまとめました。
長い道のりだったけど、これでとりあえず中国には行けます。
即、飛行機チケットを取って、中国へ向かいます。
現地に到着したら、30日以内に公安へ行き居留許可をもらいます。
この章のポイント
- 「中华人民共和国外国人工作许可通知」を貰ったら、中英印刷する
- パスポートと証明写真を忘れない
- 申請書があるので、詳しくは上をもう一度チェック
(番外編)中国に出かける前に予防接種を受けておく
私たちは小さいころに予防接種を受けていますが、それはあくまで日本での流行り病のためのもの。
海外では海外用のものがあります。
また、温かい地区であれば蚊もいるので、蚊を媒介する病気のワクチンも必要です。
予防接種の予約をして、早めに受けましょう。
必要と言われているワクチンについては参考記事があるのでこちらも参考にしてください。
ここまで手順通りに進めていれば、無事にビザの申請が完了すると思います。待っている間はドキドキすると思うので、今のうちに中国語の勉強を頑張りましょう。
中国語初心者が勉強するための手順をまとめましたので、参考にどうぞ。
中国で働くことが決まったら準備しておくこと
最後に、中国で働くために必要なものについて紹介します。詳しい内容は以下の記事で詳しく解説しますが、せっかくなのでダイジェストで。
- 就労(Z)ビザのシール付きのパスポート
- 旅行保険(駐在用)の契約
- 予防接種
- 健康保健の任意継続
- 自動車の売却
- NISA、iDeCoの解約
- ネット銀行の解約
- 役所で海外転出の届出
- 中国で使えるスマホの準備
- 現地で使えるSIMカードの準備
- VPNの契約
- 航空券の予約
- 日用品の準備
- クレジットカードの契約
- 中国語の勉強
詳しくは以下の記事で紹介します。
一つ注意点:パスポートは、中国にいる期間を網羅しているものを準備。
もし足りなければ、パスポートセンターに相談してみてください。新しく作らせてもらえます。(参考:外務省HP)
それでは、素敵な中国生活をお過ごしください。
私も中国で待ってます。良かったらTwitterをフォローして、仲良くしてください。
Twitter:@try_to921mo
中国に行く前に、語学の勉強をしておきたい!
という人のために、勉強方法のロードマップを作っています。
ゼロからの初心者でも、順番に勉強していけば結構話せるようになります。
ステップ5中国で居留許可をもらう
日本でビザを取得すると、3か月以内に一度、30日間だけ中国に滞在できるようになります。
入国後30日以内に居留許可を申請しないとオーバーステイとなり、1日500元くらいの罰金をとられます。
30日以内に居留許可取得ではなくて、30日以内に申請でOKなので、10日前くらいから進捗確認をしておくことをおススメします。
私の場合は入国後30日目は土日だったので、慌てて最後の金曜日に申請して、ギリギリ間に合いました。
居留許可をもらうと1年間のうち何回でも出入国できるようになるので、これで大変だった手続き関係もおしまいです。
次は更新3か月前から1ヶ月前の間に、更新の手続きをしたらOKです。
それまでに「居留許可延長の手続きが必要なんだけど!!!」と中国語で話せるようになっていれば完璧ですね。
一生懸命働いて、楽しい中国語生活を送ってください。
中国に行く前に、中国語の勉強は大丈夫ですか?
中国では、英語が話せる人が少ないです。
つまり、現地で会話をしようと思ったら必然的に中国語会話が必要になります。
以下の記事では、中国語ゼロの状態からでも会話ができるように、様々な勉強方法を提案しています。あなたに合った勉強方法も、間違いなくあるはずです。良かったらどうぞ。
現地に行く前に、日本で準備しておいた方が良いものがあります。
スマホ、通信手段、日用品の準備やら役所での手続きなどを記事にまとめました。
当ブログでは、中国で働くための準備、中国語の勉強の他にもおススメのスマホの紹介や、効率よく働くための方法なども解説しています。
TOPページを見やすくリニューアルしたので、良かったら遊びに来てください。
Comment
中国渡航に向けて奮闘中です。
非常に助かっております。ありがとうございます。
井上さん
コロナの対応によって一部変更が出ましたが、今でもそれなりに参考にはなると思います。
無事にビザがおりて、現地で活躍されることをお祈りしています。