中国語スピーキング勉強法3ステップ【留学無しでも話せます】
中国語を話せるようになりたい人向けの記事です。
- 中国語スピーキングの勉強法を知りたい。
- 「おすすめの塾」とかじゃなくて、できる限り独学で、安く勉強したい。
- きちんと話せる勉強法を知りたい
こんな悩みにお答えします。
中国語スピーキングの勉強法は、全部で3ステップあります。
- 口の動かし方の勉強
- 短い文の中で声調とリズムの勉強
- 長文の中で正しく発声する練習
以上の3部構成で、中国語のスピーキングの勉強法を順番に紹介します。
一点だけ注意です。
中国語のスピーキングはかなり難しいので、「今日勉強したら明日話せる」みたいな感じではなく、「毎日勉強したら1か月後にいくらか話せることが増えてる」くらいの感覚です。
それでは、中国語のスピーキングの勉強法を紹介します。
中国語スピーキング勉強法3ステップ
中国語のスピーキング勉強法は全部で3ステップあります。冒頭でお伝えした3部構成を、少し言い方を変えて説明すると
- 音と単語の発声方法を勉強する
- 文の中で声調とリズム感を勉強する
- 長い文章で「きちんと伝わる」音を増やす
という感じです。スピーキングの勉強にはステップがあって、いきなり話せるようにはなりません。
中国語の音の発声方法を練習
中国語の発音と日本語の発音はかなり異なっていて、練習していると「使う筋肉が違う」と明らかにわかるくらい違います。
英語の勉強の時も、RとLの発音の分け方やə、ʌ、æといった一見「ア」に聞こえる音の言い分けに苦労したと思います。
似たような苦労を、中国語でもたくさん経験します。
ですが中国語の発音の基本は(理論的には)そんなに難しくありません。1冊のテキストを使って2週間くらい勉強したらまあまあ伝わる発音が身に付きます。
「口の形が正しく作れるか」、つまり「発音できるかどうか」がスピーキング力の肝になります。副産物として、リスニング力も上がります。
勉強の仕方は記事の最後の方で解説しています。(▶勉強法にジャンプする)
一番簡単な文で声調とリズム感を練習
基本文を使って、声調とリズム感を練習します。
単語としての声調が完璧でなくてもここで修正することができます。
基本文をリズムよく発音できるようになると、テキストに載ってる例文くらいのレベルなら会話ができるようになりますよ。
ここでも1冊テキストを準備してほしいですが、以下の条件さえ満たしていればなんでもOKです。
- CDなど、音声補助教材がついている
- 文法項目ごとに例文がたくさん載っている
- 初心者向けの短い文が載っている
普段初心者~中級者向けに「たったの72パターン」をお勧めしていますが、もし他のおすすめを探しているなら、「7つの述語文」がボリューム的にもちょうどいいです。
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勉強の仕方は記事の下の方で解説しています(▶勉強法にジャンプする)
音読を繰り返して「きちんと言える」音を増やす
中国語の音も大体発音できるようになって、基本文も結構言えるようになったら最後は、「たくさん読む」事を日々繰り返します。
ここで初めて、「スピーキングを重点的に鍛える」トレーニングがスタートです。
中国語の発音勉強は1か月とかで終わるような優しいものではなくて、一生の課題です。
基本文だけで会話したいなら1か月でも何とかなりますが、飲み会などでたくさん喋りたいときは、音読した文章の数、音読した回数、つまり経験がモノをいう世界になります。
おススメは「数行の短い文を毎日音読すること」です。
HSKを勉強しているならHSKのリスニング問題がお勧めです。
問題には音声がついているし、スクリプトを読めば何を言っているのかがわかります。
私もHSK5級からこの勉強法を始めました。
まだまだ詰まることは多いですが、HSK5級の文法を使って会話することはできるようになりました。
勉強の仕方は記事の最後の方で紹介しています(▶勉強法にジャンプする)
慣れてきたら色んな分野の中国語を話す練習をする
HSK4級~6級くらいの文を使って音読を繰り返すと、発音が安定してきます。
すると、今度は「文を紡ぎだして、実際に話す」訓練の必要性を感じてきます。
通常だとここでオンラインレッスンなどに移行して、たくさん話す練習をしますが、私の場合は少し物足りませんでした。
実際に50万円くらい払ってしばらく語学教室に通いましたが、話せるようになったのは少しだけでした。(代わりに中国人と話す勇気を手に入れましたが)
ここで、ちょっと難しめのテーマで瞬間中国語作文をするのが現状効果的だなと思っています。
受け答えの速さは中国語の引き出しから引っ張り出すスピードに関係してるなと感じる場面が多々あったので、瞬間中国語作文を始めました。
▼ビジネス向けのテーマだと、フアチャイが有名です。
日常会話を極めたい人は、「口を鍛える中国語作文」が人気です。
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口を鍛える中国語作文は語学コーチングの現場でも使用されているので、教材としての完成度は非常に高いです。
瞬間中国語作文の勉強法などは、こちらの記事で紹介しています。
中国語のスピーキングが苦手な理由3つ
中国語のスピーキングって難しいですよね。私もすごく苦手です。
私たちが中国語のスピーキング苦手な理由を探すと、だいたい下の3つくらいに当てはまるような気がします。。
- 中国語の発声方法が苦手
- 基本文のインプットが足りない
- 会話実践が足りない
詳しく解説します。
中国語の発声方法が苦手
中国語は日本語と違って覚えなきゃいけない音が多いです。
しかも日本語とも英語とも違う発声の仕方をするので、発音の勉強が一番の壁です。
(統計を取ったことはないですが)中国語は発音で挫折する人が多いと思います。
解決法:発声が苦手なら、いったん飛ばしてから戻ってくればOKです。
勉強方法は上で解説した通りですが、勉強を開始する前に少し中国語に慣れてみませんか?
おススメは中国語の歌を聞いて「何となく」聞ける、発音できる感覚になる事です。
実際私自身もHSK4級の合格まで発音なんて一切練習しませんでした。
しかしHSKの勉強中にいろんな音を聞いたことと、中国語の歌をたくさん覚えたことで発音練習に対する拒否反応が少なく済みました。
参考に、私のYouTubeのプレイリストのリンクを貼っておきますね。日本の歌の中国語カバー曲です。
まっすぐ突き進むのが最短距離ですが、苦しいなと感じたらいったん回り道もまた正解です。
とはいえ最終的にはできるようになるまで練習し続ける必要はあります。
基本文のインプットが足りない
「スピーキングしたい!」「中国語を話したい!」と思うんだけど話せない理由の中に、「頭の中に文が思い浮かばない」というのはありませんか?もしそうなら、理由は間違いなく「インプット不足」です。
基本文のインプットができれば、例えば
トイレはどこですか?
ここは喫煙可能ですか?
誰かいますか?
みたいな文は簡単に作れます。
スピーキングの勉強をする前に「基本文のインプットは完了しているかな?」と自分に確認してみると、「スピーキングが苦手な理由は実はスピーキング力ではなかった」ということに気づいたりします。
会話実践が足りない
スピーキングが苦手な理由の一番最後は、「会話実践が足りない」つまり「中国語を瞬時に組み立てる機会が足りない」事です。
塾などで会話のキャッチボールを練習するのも一つの手ではありますが、塾の先生は「聞き力」が強いので、実はあんまり練習にならないです(月25万円払って毎日会話練習した結果気づいたことです)
解決方法は、「とにかく話しまくる事」です。一人でも十分勉強できます。とはいえちょっと恥ずかしいし、緊張しますよね。
おすすめの方法は。「文字起こしアプリを使って発音矯正をする勉強法」です。
これなら一人でも練習できるし、上手に発音できないところは機械に発音してもらって修正することができます。
詳しい勉強方法は、別の記事にまとまっているので参考にしてみてください。
有料でもよければ、「瞬間作文」という方法もあります。
制限時間内に文を言い切る練習をするので、緊張感の中で中国語の文を作る練習になります。
▼参考記事はこちら
フアチャイビズという瞬間作文教材サービス(入るなら最短の6か月コースがお勧めです。)
中国語スピーキング入門編:発声方法の勉強方法
中国語スピーキングの入門編として、中国語の音の発声方法を勉強の仕方を紹介します。
入門編はとても地味ですが、毎日繰り返して訓練します。2週間の我慢です。
発音のテキストを1冊だけ用意
まずは1冊の参考書を用意します。
▼いろんなサイトでよくお勧めされている参考書がこれ
例に漏れず私もこの本を使って発音を練習しました。(当時はHSK4級を持っていて、塾で発音練習をしていたレベルでした)
▼リンク貼っておきます
Amazon:日本人のための中国語発音完全教本
楽天:日本人のための中国語発音完全教本
Yahoo!ショッピング:日本人のための中国語発音完全教本
「2週間で全部完璧にして」と言われると苦しいですが、この本の一番重要なポイントはその中の1/3~1/4くらいに凝縮されています。なのでそこだけきっちり勉強すればOKです。
中国語の母音、子音の発音を勉強しましょう。やり方は次の項目で説明します。
入門編1週間目のスピーキング勉強法
- 動画を見て、中国語の発音の仕方を真似する(1日1回30分)
- 2音節単語の発音を練習する(1日1回)
▼動画はこれです。
動画を見ながら口の動きを真似します。途中で飽きてきますが、がんばって1週間続けてください。逆に2週間目からはもう見ません。1週間で完璧に仕上げます。
2音節単語とは、テキストに載ってる(1声+1声)とか、そういうやつです。
声調を知ったうえで発音できれば、「口の形はわかっている」と判断して合格にします。
入門編2週間目のスピーキング勉強法
- 音節表を使って、すべての音の発音を練習する(1日1回15分)
- 苦手な音だけ、前のページに戻って個別に練習
- 3音節単語の発音を練習する(1日1回)
- 余った時間を活用して練習問題をすべて解答する
ゴールは、「2音節単語、3音節単語の発音を見ながらできる事」です。
単語がきちんと発音できているかな?のチェック方法は、WeChatや翻訳アプリなどの文字起こし機能を使って発音してみる感じでOKです。
単語の発音チェック方法について、おすすめのツールなどをこちらに書きました。
注意:ここで声調を覚えているかどうかは気にしなくてOKです。(声調記号を見たら発音できるレベルに仕上げてください。)
6割くらい発音できるようになったら入門編を卒業してOK、次のステップに進みます。
この時点では「スピーキング」というよりその一歩手前の「発音」の練習をしている感じです。
私たちはあくまでスピーキングを鍛えたいので、自信がなくてもここでとどまらず、次のステップで悩んだほうが日々の練習がスピーキングに直結しやすいです。
中国語スピーキング基礎編:基本文の勉強方法
中国語スピーキングの基礎編として、基本文の勉強方法を解説します。
必要なテキストは1冊だけです。成長を急ぐと「あれもこれも」と手を出したくなりますが、腰を据えて1冊を完璧に練習しましょう。
おススメのテキストを紹介しておきます。2冊紹介しますが、1冊あれば十分です。経験数を増やしたいなら、7つの述語文のほうが類似の例文が多いです。
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▼7つの述語文でつかむ 中国語ステップ100
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勉強の仕方はこんな感じです。
- CDを1文聞いたら、音読(2周)
- CDなしで少し早口で音読(3周)
何となく音を覚えて、リズム感を覚えたら後はひたすら音読です。
一生懸命練習すると、口が筋肉痛になりますが、これが正常な状態です。
声調とリズム感を覚えるのがメインテーマではありますが、これらは永遠の課題なので、「口がスムーズに動くようになったら合格」という感じで次のステップに進めばOKです。
1日で一気に進めると、だんだん発音の仕方が雑になってきますが、ネイティブの先生から、「このくらいの雑な感じががネイティブに近い発音の仕方だよ」といわれました。
少し無理して多めに練習すると、どこかで境地が見えてくると思います。
基本文の早口発音練習をしたおかげで、声調が間違ってても何となく伝わるようになりました。中国語のスピーキングでは、スピード感も結構大事です。
中国語スピーキング実践編:中国語を口にする回数を増やそう
中国語スピーキングの基礎まで勉強したら、後は走りながら覚えるのが早いです。
会話できると良いですが、会話する前にある程度のスピーキングレベルを持っていないと心配ですよね。
なのでまずはスピーキングに特化した練習をします。
用意するのは自分が勉強したいHSKの級の過去問でOKです。
数行で終わるリスニング問題(だいたい第一部分)を使って文章としての発音の練習をします。
やり方はこうです。
- スクリプトを見ながら、一通り音読
- 読めない単語を後で一気に調べてピンインを振っておく
- スクリプトを見ながらシャドウィング
- 少し早口で音読
- スラスラ読めない文章だけ何度も繰り返す
何度も繰り返すことで、HSKレベルのスピーキング力がつきます。
音読だけで全然喋ってないですが、文法力と組み合わせで何となく、必死に喋れば伝わります。
有料にはなりますが、緊張感の中で中国語の文を作る練習ができるサービスもあります。
▼参考記事はこちら
フアチャイビズという瞬間作文教材サービス(入るなら最短の6か月コースがお勧めです。)
留学なしでも気軽にスピーキング練習をする方法
他にもスピーキング練習に使える勉強方法を紹介します。
翻訳アプリと音声入力機能を使った練習
Google翻訳などの翻訳アプリと搜狗输入法などの音声入力に対応したキーボードアプリを活用して、「正しく発音できているか」を確認し、「正しい音は何か」を確認します。
私も2020年8月現在この勉強法を毎日30分~1時間やっています。
おすすめのツールとやり方をこちらの記事で解説しています。
友達に添削してもらって練習
ネイティブの友達がいる場合は、作文を添削してもらって、きれいな文章をたくさん音読するのも効果的です。
自分が書ける作文=自分が理解できるレベルなので、背伸びせずに発音練習ができておススメです。
とはいえネイティブの友達を作るのって簡単じゃないですよね。オンラインで手軽に友達を作る方法としてはこの3つくらいがぱっと思いつきます。
- HelloTalkで言語交換仲間を探す
- 出会い系アプリ、メッセージ交換アプリで探す
- Twitterで探す
一番簡単なのは、Twitterで探す事かなと思います。
Twitterを使った中国語の先生の作り方
中国語の先生を探そうと思ったら、「中国のSNSを使うしかない」って思いますよね。
でもTwitterで十分です。
いきなり現地のSNSを使うとマナーとかルールもよくわからないし、心配ですよね。でもTwitterなら本アカで探してもいいし語学勉強アカで探してもいいし、気軽にできます。
やり方は二通り、
こちらから積極的に探す
相手からのアプローチを待つ
前者のほうが簡単ですが、後者のほうが関係が続きやすいです。簡単にやり方を説明します。
積極的に中国語の先生を探す方法
Twitterで日本語勉強に興味のある中国人を探します。以上です。
アニメのアイコンにしていたり、プロフィールに日本語が書いてあったりするのが特徴です。
メリットはすぐに見つかる事
デメリットは、こちらも勉強を教えないといけないこと
とにかく積極的に探しまくればひたすら教えてくれる優しい人もいますが、やはり相互に教えあうのが正しい在り方のようです。
日本語で日本語を教えるなら違和感ないですが、自分も苦手な中国語を使って説明するので、かなりきついです。
中国語レベルが上がってきてから挑戦するのがいいかもしれません。
先生になりたい人を探す方法
Twitterで毎日中国語の作文を発表し続ける事。これだけです。
手書きでもいいし、パソコンやスマホで書いてもOKです。コツは「毎日投稿し続ける事」です。
私も3か月くらい投稿し続けて、何人かの人が気ままに添削してくれます。そして今は、毎日雑談しながら毎日添削してくれる友達を見つけたので、かなり楽になりました。
メリットは相手が興味を持ってくれているので、継続的に添削してもらえる可能性がある事
デメリットは頻繁には出会えないこと
WeChatアカウントを作っておくと、中国に住む中国人も先生になってくれるチャンスがあるので、オススメです。
スピーキングの勉強は、作文→音読の繰り返し
スピーキングを上達させるには、「自分の意見を口にできる」事が必須です。つまり、「文を組み立てて、発音できること」ですよね。
そのためには地味ですが、作文をして、それを音読する勉強が一番確実です。
このレベルになるために入門→基礎と練習してきました。そして基礎を超えれば、後は実践だけです。Google翻訳を片手に、たくさん音読練習をしてみてください。
1か月後にはきっと、話せる文が増えているはずです。
今の私は、作文→音読→実際に会話で使う→復習という流れで、週に1~2回訓練をしています。
最近入った中国語学習者向けのオンラインサロンにあるコンテンツなんですが、これが最近は良い感じにはまっているので、これからもしばらく続けていきます。
一緒に中国語を勉強してくれる仲間がいれば、ぜひBa baoに遊びに来てください。
無料で1回体験できるクーポンもあります。
それでは、中国語の勉強頑張りましょう!