●残業を減らすのが無理と諦めていませんか?アイディアを紹介します。
こんにちは、残業という概念を失くすのが夢。TOMOです。
いつもの様にニュース記事を読んでいたら、ビビッとくるものを見つけました。
なぜ、残業を減らせないのか?について独自の切り口で解説しています。これを読んで、私も残業を減らすためにどうしたらいいか?を常に考えている身として、何か自分独自の切り口が出せないかと悩んでいます。
残業に関する記事は、私自身もいくつか書いています。
一番の原因は、「残業することを悪いと思っていないこと」なんだと思うんですよね。
特に古くからある会社だと、残業して、徹夜して製品を作り上げたという過去の実績から、「残業するのは良いことだ」と心の底から思い込んでしまっていることが原因の一つ。下町ロケットのドラマを観た時に、「素敵だな」と感動する一方で「ここまで残業させたらまずいんじゃ…」という懸念もありました。ドラマを観てものづくりに憧れる人もいるからこそ、あまりそこを美化してほしくなかった。
次に家庭の崩壊もあるかもしれません。残業をして家庭から離れていたからこそ、家庭では家庭のコミュニティが出来上がっています。自分以外の人たちだけで完成しているコミュニティに、今更入る余地はありません。世帯主でありながら、事実上はゲストです。なので偉そうにするとバッシングを受けるんです。
家庭に居場所がない役職者が日本にはたくさんいます。 だから帰れないし、帰りたくない。
最後にもう一つ挙げるとすると、残業することを悪いことだと思うのではなく、「良いことだ」と思う人も存在する点。昔の人事評価だと、残業している人は「良く努力をしている。偉い」と思われるようになっています。トイレでこっそり寝ていようが、スマホをいじっていようが、残業をしていれば「偉い」と評価されるので、残業は減らないですよね。現在の管理職のうち、部長など、「○○長」という役職がついている人にその傾向がまだ残っていると思います。
これはその人が悪いのではなく、旧来の昇進システムの時にその価値観で育っているので、時代が変わったことを何となくまだ掴めていないだけという感じです。また、自身も残業をして偉くなった関係上、中々早く帰る習慣が作れなくてダラダラと残ってしまうという事もあるでしょう。
残業を「悪いこと」と認識することをスタートする
方法として、2つあります。
1つめが、世代交代をする事。
現在の管理職が残業OK派の立場の人であれば、「時代が古いので代わってください」と後任の人を立てる。自分の時代でなくなった管理職の人は悲しいですが、仕事のスキルや知識は豊富に持っているからこその管理職なので、とても良いアドバイザーとして、私たち側の役職に降りてきてくれるでしょう。
2つめは、管理職の人の教育です。
現状この方法をとる企業が一番多いと思います。管理職をできる人材がそこにいるのに、たったひとつの落ち度で管理職の立場を追ってしまうのも勿体ないことですし、新しい管理職を立てるにしても研修が必要なので、やはりコストの面でも良くないでしょう。
となると、現在の管理職の人への啓蒙活動が必要となります。「今の時代は残業は悪なんだよ」というのを徹底的に叩き込みます。また、多数の事例紹介を行う事で自らの部署に持ち帰って改革を推進してもらうか、改革リーダーを立てて、その人にコンサルティングを受けてもらうというやり方もあるでしょう。
バブルの時代は残業していればよかったんです。働けば働くほど収入が増える時代でした。物を作れば作るほど売れる時代でした。ですが今は違います。物を作っても売れないし、同じ質なら安いものが圧倒的なシェアを持ってしまうし、働けば働くほどつらくなる時代です。仕事の成果が出づらくなったので仕事の楽しみがわかりづらい。
だからこそ働き方改革で業務の効率化をして、少ない労力で結果を出す方法をみんなで作り上げるんです。こっちのほうが絶対に楽しい。頑張るだけが正義じゃないんです。
そして、プライベートを充実させることが今の世代の重要事項です。プライベートに割く時間を作ってあげると、不思議と給料が高い残業ばかりの会社よりも人気になる事が普通に起こりえます。
時短勤務を「良いこと」と承認する
政府が裁量労働制を取り入れようとしているのは、できれば一日9時間も拘束されずに給料はしっかり稼いで、さっさと帰って街でたくさん消費してほしいという気持ちからです。
やり方が上手く行っていないので中々日の目を見る事が少ないですが、考え方としては非常に正しいし、こうあるべきだと思います。プレミアムフライデーも、各企業が上手に対応できていれば経済効果はあっただろうし、働き方はここで改革されていたんだと思います。
不正献金とか裏金とかの問題にほとんどの時間が使われて、こういう本当に議論するべきところに時間を割けないのが悲しい現実ですよね。政治の世界こそ働き方改革をするべきだとも思いますが、政治について論じる立場にいないのでここでは発言を慎みます。
ちゃんと利益が出ているのであれば時短というのはむしろ正義で、短時間で求める利益を出せる従業員を、「優秀」と呼ぶのが正しい世界ですよね。
別に副業をしていたって、会社に対して利益が還元できていればいいと思うんです。ただ情報漏洩のリスクを考えると、「どんな副業をしているか」については把握しておく必要もあるかもしれませんね。
あとは時短で働いて給料を稼いでいる従業員であれば、積極的にセミナーに参加して、もっと収入を増やす方法を学ぶとか、そういうスキルのある人と一緒に仕事ができるのであれば、たとえその人が後に独立するとしても、空気間が伝わって優秀な従業員が増えるような気もします。あまりにふわっとしているので検証待ちですが。
美容師業界であれば、みんながスキルを学んでみんなで共有する、「集合知」を使って全体で利益を伸ばすという方法もあるよというのを別の記事で紹介しています。
個人としては、「仕事の仕方」よりも「仕事の振り方」のスキルを学ぶ
終身雇用がなくなった今、必要なのは仕事のスキルではなく上手に生きるためのスキルです。周りの同僚も、今は仲間だけれども明日は他人かもしれません。なかなかドライな関係になってきてしまいましたが、いつの時代も必要なのは「お願いをする」技術です。優秀な人は、「誰が何を得意で」「困ったことはこの人に聞いて」「作業はこの人が正確」というのを把握していて、適切に仕事を分配します。
本来であれば平社員ではなく管理職がこういう仕事を率先するべきなんですが、なぜか最近の管理職はボードに付箋を貼るのが仕事のようで、本来の業務を忘れてしまっています。
であれば、管理職以下の立場の人たちだけでこっそりコミュニティを作って、上手に仕事を分配するような「役割分担」を決めておくと、リーダー以下の統制がとれるので重複業務もなくなるし、一人の人がマルチタスクをすることなく一つの作業に集中できる環境ができ、結果的に早く仕事が終わります。
大体の人がやっている仕事は、基本は「作業」です。その作業を、いかに早く終わらせるかが、チームワークにかかっています。作業をするなら絶対、一つに集中です。
ひとりごと
健康増進法で煙草は罰せられるのに残業はなぜ罰せられないのか。