2か月で5000語!圧倒的な中国語単語勉強法【単語勉強が苦手な人へ】
中国語の単語を覚えるのが苦手です。おすすめの勉強法を教えてください。
こんな疑問にお答えします。
一般的な中国語単語の勉強法だと、こんな感じに勉強している人が多いんじゃないかな?と思います。
- 単語帳を赤シートで隠す
- 単語を10回書く
- 例文ごと暗記する
みたいな感じでしょうか。この勉強法だと、1週間頑張って100個~200個くらい覚えられる感じですよね。
たとえばHSK4級だと進出単語が600個くらいあります。単語を一生懸命覚えるだけで1か月かかるので、まあ挫折しますよね。
このあとHSK5級では1200個、HSK6級では2500個の単語を勉強します。さすがに「辛いな」と感じ始めるんじゃないかなと思います。
今回は、挫折せず、できるだけ早く中国語の単語を覚えて、次のステップに進むための勉強法を紹介します。
中国語単語の勉強法3ステップ
中国語単語を「見てわかる」レベルにする勉強法
中国語単語の「ピンインが分かる」レベルにする勉強法
中国語単語を「聞いてわかるレベル」にする勉強法
中国語単語を書いて勉強しなくてもOKな理由
というテーマでお話しします。単語を覚えるのが苦手な人に、ぜひ参考にしてほしいテーマです。
中国語単語の勉強法3ステップ
中国語の単語勉強法は、全部で3ステップあります。
- 「見てわかる」レベル
- 「ピンインがわかる」レベル
- 「聞いてわかる」レベル
何となく単語の勉強を始めると、これらすべてを一気に、もしくは同時並行で練習しようと思いますよね。(実際そのほうが効率よく見えます。)
でも実際にやってみると、1週間で覚えられる単語の量が思ったより多くなくて、ゴールを見てみると辛くて挫折します。「いつまで単語を勉強したらいいんだ」みたいな感じですよね。
あれもこれもと勉強するのは挫折の原因なので、期間を決めて、3ステップに分けて勉強しましょう。
中国語単語の勉強法の基本は、「何回も単語に触れること」です。3ステップに分割して勉強すると、最低でも3回は触れないといけないので、無理なく回数をこなすこともできます。
中国語単語を「見てわかる」ための勉強法
中国語を見てわかるレベルにする勉強法を紹介します。ゴールは「見てわかる単語が6割以上」、期間は「1週間」です。
単語はあくまで単語なので、例文は不要です。今回の目標は見てわかることなので、CDも不要です。慣れると500単語30分くらいで復習込みで回せるようになります。
中国語単語1500〜2000まで復習しました。
あと残りの時間で1000〜1500明日は1〜1000まで「見てわかる」をクリアしたらクイズレットも卒業します。
今週は「書ける(というよりピンイン入力できる)」レベルを目指しま😊#中国語勉強 pic.twitter.com/gRpichgrsf
— TOMO🇨🇳中国語にコミット中 (@try_to921mo) July 27, 2020
中国語単語の「見てわかる」レベルにおすすめのツール
おすすめのツールはクイズレットというスマホアプリです。
エクセルで表を作って、自分で単語帳を追加することができる無料アプリです。
▼中国語の単語の追加の仕方を動画で解説します。
▼実際にクイズレットで中国語の単語を勉強しているときの様子はこんな感じです。
中国語単語を「見てわかる」ための勉強の仕方
中国語単語を「見てわかる」状態にするための勉強方法は以下の3ステップです。
- 単語を見て、3秒以内に意味が分からなかったら答えを見る
- 間違えた問題をすべてクリアするまで繰り返す
- もう一度、最初からやり直す
最初覚えるまでに時間がかかりますが、慣れてくれば500単語30分くらい、、、なので、1分で20単語くらい見れます。
クイズレットアプリを使うと自動で音声も流れるので、「見てわかる」勉強をしつつ「聞いてわかる」レベルも少し練習できます。
通しで挑戦して正解率6割になったら、「ピンインが分かる」レベルに進みます。
中国語単語を「ピンインがわかる」ための勉強法
中国語を「見てわかる」レベルになったら、次のステップは「ピンインが分かる事」です。
クイズレットで使ったエクセルファイルを使って勉強するのが早いと思います。
ピンインが分かって声調が分かれば、「聞いてわかる」レベルが目指せるので、その1つ前のステップです。
中国語単語の「ピンインがわかる」勉強におすすめのツール
中国語単語の「ピンインが分かる」レベルに必要なのはエクセルソフトです。なければGoogleスプレッドシートでもいいし、互換のオフィスソフトでもいいです。
日本語を見ながら、隣のセルに単語を打ち込んでいけば簡単に記憶力のテストができます。
中国語単語の「ピンインがわかる」ための勉強の仕方
中国語単語の「ピンインが分かる」レベルのための勉強法を紹介します。
使うのはエクセル表です。エクセルで表を作って、簡単にテストができる環境を作ります。
たとえばこんな感じ。
▼動画で解説します。
「表を作るのが面倒くさい」、「エクセルの操作をするのが面倒くさい」という人ために、単語テストアプリを作りました。マクロ対応のエクセルで使用できます。体験版で使用可否を確認してみてください。間違えた問題だけを抜き出す機能もあるので、かなり便利です。私も単語を勉強する時に使っています。
中国語単語を「聞いてわかる」ための勉強法
クイズレットで中国語単語を「見てわかる」勉強をして、エクセルで中国語単語の「ピンインが分かる」を勉強しました。次は中国の単語を「聞いてわかる」ための勉強法を紹介します。
ここまでくれば、後は聞いてわかるまでもう少しです。
というのも、ここまで勉強してきた人ならクイズレットで少なからず音声を聞いているし、ピンインもわかっている状態になっているからです。
後は声調と慣れの問題です。
中国語単語を「聞いてわかる」勉強におすすめのツール
おススメツールとしてはHSK公認の単語アプリを紹介しますが、バグが多いのと動作が遅いので、個人的には好きじゃないです。
なので「もう一回クイズレットでも良いんじゃないかな?」と思っています。
ただし弱点として、「機械っぽい音声」の中でリスニングすることになるので、リアルな音声と聴こえ方が違うことがあげられます。
どうしても聞き取りづらい音があるので、それはいったん諦めます。一通りやったらリスニングの中で一つずつ消化していくのが良いんじゃないかなと思います。
もしHSK公認アプリを使う場合でも、100点は目指さず「6割分かればOK」くらいで考えておきます。私もHSK6級を勉強する時はクイズレットばかり使っていました。
単語の復習中です。
いいよいいよ、もちろん完璧ではないけど、6割〜8割くらいは「見てわかる」をクリアしてると思います😙
このまま行けば明日か明後日から「ピンインがわかる」レベルにステップアップできそうです😊#中国語勉強 pic.twitter.com/Su1V2uhCEt
— TOMO🇨🇳中国語にコミット中 (@try_to921mo) July 28, 2020
中国語単語を「聞いてわかる」ための勉強の仕方
目をつぶって音声を聞いて勉強する
これだけです。あとはわからなかった単語を繰り返し勉強するだけですね。
単語として「聞いてわかる」レベルを極めても実際のリスニング力とは少し違うので、あくまで6割を目指して勉強します。
中国語単語を書いて勉強しなくてOKな理由
中国語単語は「書いて勉強しなくてもOK」です。
高校生で英単語を勉強する時にこんなことを先生から言われませんでしたか?
- 単語は10回書いて覚えるべき
- 例文ごと覚えるべき
- 全部完璧に覚えるべき
この「べき」はすべて忘れてOKです。
「こんなの間違ってるから先生の言うことは聞くべきじゃない!!!!」
と言いたいわけではなくて、この勉強法はあくまでも学校のテスト、大学入試で「実際に単語を書く」ための一部特化した勉強法です。あとは学生は時間が多いので、この勉強法でもごまかしがききましたが、社会人など、時間のない人にとって実際はこの勉強法が最適ではないです。
中国語単語を書いて勉強しなくてもOKな理由は以下の3つです。
- 書いて勉強すると時間がかかるから
- 日常生活で手書きする機会が少ないから
- 漢字を書けることと中国語力は関係がないから
ひとつずつ解説します。
書いて勉強すると時間がかかるから
単語を書いて覚えると、短くても一つの単語を覚えるのに2~3分くらいかかりますよね。例えばもし一発で単語が覚えられると仮定して、HSK6級の新出単語を全部覚えようと思うと、単語が2500個あるので単純計算で5000分、80時間ちょっとかかります。
でも実際は、これだけ勉強すると当然、初めの方に勉強した単語は忘れていますよね。となるとまた最初からやり直しになります。さらに例文も書いて覚えるとなったら、1年かかってやっと単語の勉強が終わるくらいじゃないですかね。
日常生活で手書きする機会が少ないから
私たちは普段日本語を使って生活していますが、それでも日本語を書く機会ってほとんどなくないですか?ほとんどがパソコンかキーボード、もしくは口頭で文字を伝えていると思います。
実際「漢字を書けない大人」がたびたびニュースになったりしますが、書けなくても普通に生活できるし、頭のいい人でも漢字の書き取りが苦手な人はいます。
中国語も同じで、私が実際に中国で生活していた時も、中国語を書く機会はほぼありませんでした。特にデジタル化された分野では紙すらないこともあります。
あんまり使わないスキルを今一生懸命に勉強する理由は、弱いと思います
結論は、「何となく形が分かって読めればOK」です。予測変換で出てきた文字を選べるくらいのスキルでOKです。
漢字を書けることと中国語力は関係がないから
最後に、「漢字を書けること」と「中国語能力」は関係がないです。
例えばあなたは中国語を勉強して将来どうなりたいですか?
答えとして多いのは、「会話できるようになりたい」だと思います。
ほら、漢字を書く必要はないでしょ?
どうしても伝わらない単語を筆談する時など、最終的に漢字を書けると助かる場面もあるかもしれないですが、積極的に勉強するほどではないと思います。
さらにHSKの試験でさえパソコン試験が増えてきたので、漢字を正しく書けるスキルは、どんどん不要になっていってます。
中国語の単語を勉強するなら、「読める」「聞ける」を鍛えよう
中国語の単語は3ステップ構成で勉強すると、実際に即した力が付きます。
- 単語を見てわかる勉強
- 単語のピンインが分かる勉強
- 単語を聞いてわかる勉強
あと足りないスキルがある?あ、発音ですね。
発音に関しては、「スピーキングの練習」の中で自然に習得できます。単語として発音する機会はそこまで多くないので、単語として発音できる練習をするよりは、「スピーキングの勉強」の中で鍛えていくと効率がいいです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。歌で単語の発音に慣れたり、作文して音読して、「自分がよく使う単語」から覚えていくのが効率が良いです。
▶中国語スピーキングの勉強方法
中国語単語はあんまり時間をかけて勉強するものではないです。ちゃっちゃと短期間で勉強して、実際に使いながら覚えていくのがお勧めです。