中国で学ぶ新しい働き方

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●海外就職が人生を変える?【日本の会社の息苦しさは、海外にはない】

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TOMOです。 2020年は予期せぬ日本待機でくすぶりましたが、その間に中国語能力を大きく伸ばしました。 今後も引き続き挑戦し続ける人になります。 楽しそうなことには何でもチャレンジ! ブログでは ・働き方改革コラム ・中国語勉強コラム ・中国語×働き方の組み合わせ をメインに、考えている事などを発信しています。 Twitterでは、日常的に考えている事を発信したり、後はフォロワーさんとの絡みに使ったりしています。
詳しいプロフィールはこちら

 

こんばんは、TOMOです。
今日は、「海外就職」というテーマでお話します。

 

日本の企業で働いていると
大手中小問わず、残業制限ぎりぎりまで残業し
その後は家に持ち帰り仕事をすることを暗黙で強制されます。

残業制限も、「これ以上やったらダメ」というよりむしろ
「ここまでは残業しなさい」という意味にも感じられ
大手企業で勤めている一見華やかな人ですら疲弊しているのが現状です。

 

私は今、縁あって海外で働いていますが、
こちらでは、残業する方が珍しく
仕事に対する考え方が違うんだろうなと感じています。

 

今回は私の経験談から、
日本の会社で苦しく働いている人に、
別のヒントをプレゼントできたらと思います。

筆者のプロフィール

機械工学修士課程修了
新卒で自動車関係のメーカーに勤め、
3年半後に退職。
現在は中国の企業に転職し
日本の会社とのやり取りと、現地の同僚に
入門的な専門知識の指導を中心に仕事をしています。

使える言語は日本語(ネイティブ)と英語(TOEIC600点くらい)がメインで
中国語は、”I am Japanese”レベルの事しか言えません。

 

海外就職が人生を変える。【日本の会社の息苦しさは、海外にはない】

海外就職が、人生を変えます。
良い意味では豊かな考え方を学べます。
悪い意味では、我慢を覚えます。

 

海外に出るときは、私にはコミュニケーションに難がありました。
日本語でも多少どもるし、英語は流ちょうに話せないし、中国語は知識ゼロみたいなもんです。

 

 

とてもじゃないけど、海外に出ていくなんて信じられませんでした。
しかし中国の会社に就職して2か月近く経過して思ったこと、
「意外と慣れるな。というかむしろ心地いい」

 

確かにSNSは使えないしGoogle検索も使えないし、
ネットを介した発言には気を付けなきゃいけないし、
日常生活ではトイレに紙を流せないみたいな大きな不満もありますが

仲良くしてくれる人が多くて、英語を話せる人は英語で雑談したり
英語で中国語を教えてくれたり、
小規模な飲み会を開いてコミュニケーションを取れるようにしてくれます。

 

そしてこれが凄く嬉しいです。
その国の文化とか習慣を知れるし、
限られた時間内で最低限のやるべきことをこなす訓練もできるし
もしかしたら恋愛ができるかもしれません。

 

一言で言えば、刺激的で楽しいです。 そして、異文化や知らない事、新しい事を受け入れる柔軟性が高い年齢で行けば、
もっと楽しくなるはずです。

 

海外は想像以上に快適

私は普段中国に住んでいます。
勤めている会社での生活は、想像以上に快適です。

 

タスクがない日(というかこれがほとんど)は
自分で勉強する内容を決めて、それを報告資料にまとめて毎日提出するんですが
知っていることが増えるほど専門用語を理解できるし
報告資料を作れば作るほど、中国語や英語のアウトプット能力が高まります。

 

正直自己研鑽の時間は面倒くさいですが、普通の語学留学に比べたら圧倒的に楽だと思うので
このタスクは手を抜かず、頑張りたいと思います。

 

また、中国特有かもしれませんが、
会社の寮にお手伝いさんがいて、
その人たちが日々の食事から掃除、洗濯まで色々お世話してくれます。
これが非常に生活を支えてくれているなと感じています。

 

とりあえず会議、「できない」事を証明する報告書は無い

 

仕事の進め方においても、寛容だなと感じることが多いです。

例えば会議や報告書について。

日本であれば部署全員集めてとりあえず頭数をそろえた会議をやりたがりますが、
中国では必要最低限しかいません。

常に人材のコスパを考えているので
何もせず、いるだけっていう人はあまりいません。

 

製造業では、クロスファンクショナルチーム(CFT)という
ワーキンググループみたいなのがあるんですが
それも、必要最低限の人しか呼びません。

日本ならたぶん、それぞれ担当者と、主任以上クラスの人が同席するので
人数が倍になっていると思います。

 

次に報告書について。
できない場合は口頭で、「できない」と言って終わり。
即決で答えを出します。

できそうな場合は多少時間かかりますが、
判断軸は「やりたいか、やりたくないか」なんじゃないかと思っています。

 

そのため、できない理由を証明するための報告書を作ったりはせず、
できるための代替案を出してくるなど、「やる」と決めたらとことん前向きな仕事の仕方をしているイメージを持っています。

 

飛び道具戦で仕事が進む

中国に来て一番驚いたのが、
「まずは挨拶から」という文化が無い事です。

最初は日本の商習慣自体が少し回りくどいだけかな?と思ってたんですが
どうもそれだけではないようです。
中国人はとにかく早く物事を終わらせたいという意識が強いです。

そのため飛び道具戦が基本です。
常に電話を使って、要件を伝えたら
「しぇしぇしぇばばば」(谢谢拜拜)
と言ってブチ切りして終わり。
のちにリマインドのメールも無しです。

 

それで仕事が進むんだから、すごいスピードだなと思います。

ちなみに私は電話が嫌いなので、電話線は抜いてるし、スマホはサイレントモードです。
というか、中国語で話しかけられても理解できないです。

 

日本の息苦しいルールは、海外には存在しない

日本で息苦しいなと感じるようなルールは、海外には存在しません。

「○○でなければいけない」というルールも、凄く合理的です。

 

例えば、工場内は油が落ちていて滑るので、走らないのが当然ですが、
中国人の中には平気で走る人もいます。

走って大丈夫なの?と聞くと
「なんで?走った方がはやいじゃん」と一言。

危なくないの?と聞くと
「なんで?気を付けてれば転ばないでしょ」と言われました。

歩きスマホについても、「自分の周りくらいは見えてるから大丈夫」と
階段でも、でこぼこ道でも、平気で歩きスマホしています。

それでも事故らないんだから、彼らは本当にバランス感覚が凄いし、
ルールがなくても、自立して対応できるんだなって思いました。

 

日本で当たり前のルールは、海外には無い

日本で当たり前のルールは、海外には存在しないことも多いです。
特に、合理性は無いけどなぜか存在しているルールについては、
その傾向が強いです。

 

例えば、上司が席を外すまで帰れないという暗黙ルール。
上司が真っ先に定時ダッシュするので関係ないですし、
たまに残業するときは、「いいよ先帰って」と言ってくれます。

逆に時間になっても帰らないときは、
「なんでまだ作業してるの?もう帰る時間だよ」と言われます。

残業って、異常な事なんだと、初めて知りました。

 

また、残業代ばかり稼ぐような働き方をしていると
見事に上司からの評価が下がるので長期視点では損をします。

 

飲み会強制ルールは無いし、飲み会自体が楽しい

会社の飲み会は、存在します。
しかし、強制参加の飲み会は、ほぼ無いです。

 

年に一度、全社的な忘年会(たぶん1000人規模くらい)でも
少ないながら”不想去(行きたくない)”という選択肢を回答する人もいるし
全社的な忘年会は、参加費無料、さらに賞金付きの抽選会もあります。

暗黙で強制するならその分楽しかったり、得るものが多い飲み会になっています。

 

また、週1回ペースで平日週末関係なく飲み会に誘われますが、
来ない人は絶対来ないし、来る人は絶対来ます。
私は断り方を知らないので絶対行くし、
行ったら何か中国語を話して帰ってきます。

ただし、最近は白酒やらワインやらを飲み過ぎたせいで、
飲み会での飲酒禁止令を出されました。

仕事中に動画を見ても、チャットしてても怒られない

 

超いいなと思うのが、仕事中によそ事しても怒られない事です。
同僚は英語の勉強をしているし、

課長は動画を見ています。
そして私は、その日の宿題とブログの下書きをやっています。

 

特に私の場合、報告書を書いているのかブログを書いているのか
言語の壁のおかげで分からないので、明らかに遊んでない限りはおとがめなしです。

 

おかげさまで仕事中も無駄な時間は少ないし、
集中力を持って色んな作業に取り組めます。

給料自体は日本に比べて安いですが、物価も違いますし
まあ、これくらい緩いならむしろ幸せだなと思います。

 

ASPにつなげないのでアフィリエイトができないのは難点ですが、
記事を読みやすくしたり、新規投稿したり、動画の撮影だけはできるので
できることを準備、海外に出たら投稿って感じですね。

できることが限られている方が、集中して取り組める気がします。

 

休憩時間はしっかり休憩する

仕事中にもかかわらず動画を見て休憩したりしますが、
休憩時間はさらに、全力ダッシュで休憩します。

 

寝る人は寝るし、一服したい人は外に出ます。
私は、メッセージの返信やTwitterなんかをやっています。

休憩時間もバリバリ仕事する人は、
たぶん一時的に忙しいとか、そういう理由だと思う。

基本はみんなきっちり休んでます。

 

上司もしっかり休みを取る。

会社のナンバー3の立場の人
社長→工場長→○○(なんていうんだろう。部長より上の役職)
が私の上司にあたりますが、年末に10連休を取り、
年始は選挙のために3連休を取っていました。

 

選挙に行くなんて日本人からしたら考えられないですが、律儀な人ですね。

 

そして私にも、
年に4回帰国する許可をくれました。
うち2回は、春と秋の連休、残り二回は、私は台湾やら東京やらに行きたいと思っています。

会いたい人に会うための連休って感じですね。ダメなら実家に帰ります。

 

とはいえ、土日と長期連休以外に20日の連休休暇を貰えるのは異常だなと感じます。
なので私は、風邪をひいたとき用に10日残して、年3回の帰国を考えています。

次の帰国は6月くらい。

 

中国の会社に就職して2か月経ちました

中国の会社に勤め始めてから、大体2か月経ちました。

会社の概要も何となくわかり、
専門知識の一部は既に知ってる知識だったり
残り、勉強するべきなのは
独特のルールや生産工程です(これが一番ボリュームが多い)

大変ではありますが、幸いなことに会社はISOを取っているため、
それなりに業務はフロー化されています。

ISOばんざい。(管理職の人は超大変だと存じております。)
なので、そのうち理解できるんじゃないかなと思っています。

 

仕事は全然心配していなくて、
私のメインの目標は海外の人と楽しくコミュニケーションをとる事。

それは男女関係なくです。
男性の同僚には「A片のアプリ教えて」って言ってみたり
その後、どんな人がタイプかという話になったり、
割と簡単に仲良くなれました。
恋愛トークは世界を救います。

 

 

女性とは上手く話せなくて(日本でも同じですが)
ちょっと冗談を言ったらセクハラ扱いされたり怒られたり嫌われたりします。

女性の同僚が、「買い物行くけど一緒にどう?」と誘われたので
「初めてのデートなので緊張します」って言ったら全力で方々から
「デートじゃねえよ!」って怒られました。

それがトラウマなので、軽口を叩くことは気を付けています。

 

会社を辞めちゃった、社内で一番気になっていた女性にWeChatしたら
当日中に返信が無くなりました。
モテない男は世界に行ってもモテません。
とはいえもう会社の人じゃないのでセーフ!無傷です(心はズタズタです)

 

と、なんだかんだ楽しく生活しています。
日本で勉強を頑張っていると、口での会話はできないけどチャットなら何となく会話できます。
文法くちゃくちゃでも漢字だけで意味が何となく通じる中国語は、本当に素敵です。
初心者にもやさしいなって思っています。

 

仕事の量が、マジで少ない

一つ、心配なことがあります。
それは、「仕事の量が、マジで少ない事」

こんなんで会社やっていけるのか?というくらい
一つの仕事にかかわる時間が長いです。

 

よく言えば流れ作業にならないクリエイティブな仕事なのかもしれませんが
悪く言えばそのせいで他の人の給料が少ないとも言えます。

 

私は社内でも超優良な待遇を受けているはずなので、
給与明細はその場で破り捨てるようにします。
じゃない同僚との関係に傷がつくと思う。

2月過ぎたら、そろそろまともな仕事をしたいなと思っています。
そのためには、最低限、中国語を読んだり書いたりしないといけないな。

 

仕事が終わると、みんな友達、家族

仕事中に目をひん剥いて大きい声で言い合いしている人たちも、
一度終業のチャイムが鳴れば、もう友達、家族です。

 

飲み会に行けば「ライライライ(来来来、つまり日本で言う乾杯しようぜ)」と言ってグラスをコツンとやってます。
ブワーっとしゃべって、ワッハッハと笑っています。

 

仕事中は凄く言い合い、終わればマジで家族。
超仲良しです。

この切り替えは本当に素敵だなって思っています。
日本に帰る前に、この輪に入りたいなと強く願う。

 

徐々に役割を与えられ始めた

「仕事がない仕事がない」と、毎日勉強するネタを探している私ですが、
たまに役割を与えられます。
それは、翻訳作業。

 

日本の会社とのやり取りも多く、
メールのやり取りが英語だと、お互いに外国語なので誤解が生まれます。

 

その間に、純粋な日本人と、日本語を話せる中国人が入れば
話が何となくまとまります。

 

とはいえ中国人の中国語も言葉足らずなことが多く、
日本語を話せる同僚は面倒くさがりなので行間を読まないので、
Google翻訳の方が精度が高い事も多いです。

私が中国語をできないばかりに、方々に迷惑をかけてしまっています。
だからこそ、中国語をきっちりと勉強をしたい。

今年はHSK5級を受けます。

 

仕事中もオフも、たくさん話しかけてくれる

 

みんな、すぐに家族扱いしてくれるので大好きです。
私は非常に恵まれた環境で過ごしています。

 

英語を話せる同僚2人、日本語を話せる同僚1人が同じ部屋にいて、
彼らがたくさん話しかけてくれます。

最初に中国語で話しかけてきて、
分からないと英語になって、
最後に日本語が飛んできます。

こちらも返すときは同じ手順です。

 

ただし、日本語を話せる同僚にとっても日本語は外国語なので
短く、分かりやすく、そして断定するような話し方をするようにしています。

というわけで、三か国語ともに鍛えられる環境が周りにあります。
これ以上にない、素晴らしい環境です。

 

日本の会社は、私たちを安く評価し過ぎている

最後に、日本の会社で感じる息苦しさの根本的な原因についてお話します。
一言で言えば、「日本の会社は、私たちを安く評価し過ぎている」ということです。

 

日本にとって当たり前のことは、海外では金銭を要求されます。
口を拭くナプキン、水、これらは有料です。

 

行動に対する単価も、海外の方が高いです。

店が綺麗で当たり前、
トイレが綺麗で当たり前、
便座が温かくて当たり前

当たり前の方が異常であるということが理解できたし、
当たり前にこなす日本人には本当に感謝です。

 

これらを海外で要求したら、どれだけお金がかかるか分かりません。
おそらく日本よりも、高くなります。

これを無料でやってる日本人は凄いです。
逆に言えば、勤め先の会社から安く評価され過ぎているとも言えます。

それが息苦しく感じるなら、海外に出てみると解決できるかもしれません。

 

「合わない」と知りながら我慢すると疲れるので、試してみると良い。

平成の終わりから、日本では働き方と考え方が大きく変わりました。
従業員は仕事をしたくないと平気で言うようになったし、
肌感覚で「合わないな」と思うことも増えました。

 

昔の人にとっては当たり前のことも、
現代人にとっては耐え難い事だったりします。

私の前職の会社は、それは大きな会社でした。
色々な制度は整っていましたが、
それでも、働くことに対する考え方は昭和のままだったので
私の同期も、後輩たちも、年に1人~2人くらいは心の不調を訴えていました。
心の怪我は一生治ることが無いので、
「合わない」と感じたら、素直に自分を守る行動をしてください。

一度負った傷は、二度と治りません。

 

 

「我慢することで忍耐力が鍛えられる」という一面も確かにありますが、
限度があります。

私たちはもう大人です。
「これ以上やったらきついな」と思ったら、
自分で対処しよう。

 

私も本当にギリギリの所で上司に相談し、守ってもらいました。
それでも合わなかったので、退職しました。

給料だけが幸せじゃありません。
物価との兼ね合いも考えると、
中国って非常に住みやすいし、人々は優しいし、素敵な国です。

中国以外にも素敵な国はたくさんあると思います。
気になる国があったら、順応性があるうちに、一度飛び込んでみることをおススメします。

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TOMOです。 2020年は予期せぬ日本待機でくすぶりましたが、その間に中国語能力を大きく伸ばしました。 今後も引き続き挑戦し続ける人になります。 楽しそうなことには何でもチャレンジ! ブログでは ・働き方改革コラム ・中国語勉強コラム ・中国語×働き方の組み合わせ をメインに、考えている事などを発信しています。 Twitterでは、日常的に考えている事を発信したり、後はフォロワーさんとの絡みに使ったりしています。
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