中国で学ぶ新しい働き方

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●チームを強くするためには理論と手順だけでなく、感情も大切という話

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TOMOです。 2020年は予期せぬ日本待機でくすぶりましたが、その間に中国語能力を大きく伸ばしました。 今後も引き続き挑戦し続ける人になります。 楽しそうなことには何でもチャレンジ! ブログでは ・働き方改革コラム ・中国語勉強コラム ・中国語×働き方の組み合わせ をメインに、考えている事などを発信しています。 Twitterでは、日常的に考えている事を発信したり、後はフォロワーさんとの絡みに使ったりしています。
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こんにちは、今週の仕事は「色んな人と飲みに行く事」。TOMOです。

 

これから自分で仕事を見つけたりしていくんですが、
失敗したくないじゃないですか。

 

先日学生時代の先輩が経営している飲食店に遊びに行ってきて、失敗した事、「こうすれば良かった」と思ったこと、今工夫していること、悩みなんかをたくさん聞いてきました。

始発まで飲んだので、相当熱く語りました。

 

チームを強くするためには、理論と手順だけでなく、感情も大切という話

仮に先輩の名前を「田中さん」としましょうか。

田中さんは、私の学生時代のアルバイト先の先輩でした。
「将来はこの店のオーナーになる」と
一生懸命勉強している人でした。

 

必要な知識は勉強して、資格も取って、いくつかのお店で修業をして
4年後にお店に戻ってきました。

 

先輩がいない間にお店が経営危機に

田中さんが戻ってきたときには、お店はまさに存続の危機でした。

何店舗かあったお店のうち立地が悪く、売り上げの悪いお店を諦めて、立地の良いお店だけを残し、ギリギリで戦っている、いわば屍のような状態です。

 

景気の良い時にたくさん来てくれた常連さんも、年を取り、定年すると来なくなる。

景気が悪くなると誰も来なくなる。

常に広告を打てば広告費だけ嵩む。

飲食店を長く経営するのは簡単ではないです。

 

でも当時のオーナーが引退する日、田中さんは「任せとけ、俺が何とかする」と誓いました。

 

残ったお店を繁盛させるべく、様々な策を打ち始めます。

 

24か月間、売り上げを出し続ける大改革を行う

田中さんの打った手はこうでした。

 

売上が悪くてお店がつぶれるのであれば、少し利益を削ってもお客さんを増やそう。

 

お客様に徹底的に喜んでもらって、常連になってもらう。売り上げの安定には欠かせない「常連さん」の獲得です。

 

当時15種類くらいしかなかったフードメニューに追加で、毎月季節のメニューを20種類くらい作成。

常連さんが離れる一番の理由「メニューを食べつくした」を徹底的に対策します。

 

何度か足を運ぶうちに、店員さんの接客が嬉しいことに気づきます。
常連さんを繋ぐ次の手は、人とのつながりです。

 

田中さんは、お店の経営を引き継ぐと同時に超スパルタのスタッフトレーニングを行いました。徹底的にサービス精神を育てるために。

 

24か月間指導し続ける、超スパルタトレーニング

大人になれば当然知っているべき内容ですが、アルバイトの子たちは初めて社会と触れ合います。

そこにも容赦なく指導の連続です。

  • 何度か通ってくださるお客様の顔は覚える
  • 食べ終わったお皿はすぐに下げて、机を広く使ってもらう
  • 飲み物が空いたら次の提案をする
  • 「ありがとう」は元気よく
  • 仕事モード中は眠くても疲れても全力

 

また、常連さんのお通しは毎回メニューを変えました。
「いつも来てくださるので、同じメニューじゃ飽きると思って特別に変えてみました」
という一言を添えて。

 

この指導が相当効いたようで、スタッフの働きぶりも大きく変わり、
チーム全員で傾きかけたお店を大繁盛へと変革しました。

 

 

当時満席になる事のなかったお店が

平日4回転、週末5~6回転

売り上げは前年の20倍をキープし続けます。

 

さてアルバイト、お店が忙しくなるとつらくなります。

そして一向に認めてくれない田中さんに嫌気がさし、とうとう「辞めます」祭りが始まってしまいます。

 

「もうこの人とは働きたくない」と陰で言われる

改革とは、痛みが伴うものです。

大きく変革するためには、「嫌われ役」と「フォロー役」が必要になります。

 

田中さんはもちろん嫌われ役を買って出ました。でもほかの社員は田中さんのフォローをしませんでした。

 

「あいつが言っているから従うか」
「あいつはこの店のオーナー候補だから、口出しすると面倒くさい」

こういう感情のために、嫌われ役は本物の嫌われ者になりました。

 

陰での悪口、バッシング、大批判。
社員もアルバイトも全員「あいつとは働けない」という感情だけで固まります。

 

最終的に、田中さんは店を追い出されます。
お店には経費にする余裕資金がなかったので、自腹で払った接待費のために、ほぼ無一文で職を失いました。

 

チームを強くするためには、結果を出すだけではなく「心のケア」

田中さんは、結果は出しました。

自分が追い出される形でお店を辞めても、彼の改革したお店は今でも繁盛しています。

 

結果を出しても、心の面でのサポートができない限り、「田中さんのおかげでお店が復活できました」とは言われません。

だって頑張ったのはスパルタに耐えたスタッフたちなので。

 

田中さんはどうすれば良かったのか。

それは、承認してあげる事です。

 

失敗した内容は、まさに動画のようでした。

「俺の言ったとおりにやれば絶対成功する。ついてこれないのは、そいつらが悪い。」

 

相手を、信じてあげられなかったんです。

自分を信じてくれない人の事を信じる事なんてできないし、ましてや感謝なんてできません。

 

強い正義感や正確な理論だけでは上手く行かないのが、世の中です。

 

本当の強いチームは、自分たちだけで変わっていける

ティール組織というのは聞いたことあるでしょうか。

フレデリック・ラルーという人が提案した組織の形なんですが、
簡単に言えば、「自主経営、相互理解」ができている組織の事です。

 

売上を高くするためにはどうしたらいいか?」とか、「お客様が喜んでくれるお店では、どんな接客をしているのか?」という課題に対して、各自で答えを導き出せるチームこそ最強です。

田中さん一人が頑張らなくても、みんなが思うアイディアをぶつけ合って、みんなで前向きに改革する事だってできます。

 

良い空気感を作るためには、相手を尊重する、承認する気持ちが大切です。
良い仕事をしたら「良いね、素敵だね」と褒められると気持ちいいです。
小さなことでも褒められたら、「もっと頑張ろう」と思います。

みんな頭は良いです。感情があります。
何でもかんでも指導しなくても、褒められることだけをするようになります。

 

強いチームを作るためには、承認マインドと自主性を育もう

田中さんは「自分は大失敗した」と考えていましたが、私はまだこれからがスタートだと思っています。

確かに結果的には大失敗に見えますが、田中さんが結果を出したことは事実です。

 

田中さんがいなければ潰れていたかもしれないお店を復活させ、再挑戦できるチャンスを作りました。

 

もし、従来のスタッフと分かり合える日が来た時、その時に最強のチームが作れるようになるんじゃないかな、その時には、田中さんは承認する最高のリーダーになれるんじゃないかなと思っています。

 

本当に素敵な先輩です。ぜひこれからも頑張ってほしいです。



 

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