中国語の勉強はゴールから逆算すると効率が良い【がむしゃらは辛い】
中国語をマスターしたいけど、どんな勉強をしたらいいかわからない人向けの記事です。
中国語を喋れるようになりたいけど、何が最短なの?
ペラペラになるにはどうしたら良いの?
こんな疑問のヒントになると思います。
中国語ゼロの状態から現地の会社に入り、現在は中国語で仕事をしています。
今では日本のお客さんとの通訳に入る事も増えてきて、少しずつ人材としての価値が出てきました。
中国語の勉強はゴールから逆算すると効率が良い
先に結論を言うと、「ゴールから逆算する」のが早いです。
途中までは勉強の仕方は大体似たような感じになると思いますが、途中からは人によって最適な勉強法が変わります。
高校1年生までみんな同じ勉強をしてきたけど、選択科目が分かれたり志望校によって内容が変わるのとおんなじ感覚かな?と思います。
ゴールというのは簡単に言うと、「達成したい中国語の使い方」です。
「ペラペラ」というのはあいまいで、どのレベルからペラペラなのかもわからないし、分野によっては全く口も開けないことも多いです。
なので、具体的な使い道を思い浮かべてみましょう。
▼私が今思っていることを例にして書いてみます。
ゴール:仕事の範囲で、日⇔中の通訳を滞りなくできる。
短期目標:今やっている仕事の内容について、筆談無しで議論できる。ほかの話題を絵や筆談を混ぜながら通訳できる。
現状:分野によっては、途中絵をかいたり筆談を混ぜたりしながら通訳をできる。
足りないもの:専門用語の「音」の理解と空での文章構成力。その他の内容の前提知識。
ゴールは少し抽象的になってもいいですが、その場合は短期目標を設定します。
短期目標は「生活と関連性の高い、超具体的な目標」が良いです。
ここまで具体的に目標が決まると、勉強すべき内容が自然と見えてきますよね。
中国語勉強のゴールがはっきりすると、勉強することをクリティカルに設定できる
先ほどの例をもう一度見てみましょう。
ゴール:仕事の範囲で、日⇔中の通訳を滞りなくできる。
短期目標:今やっている仕事の内容について、筆談無しで議論できる。ほかの話題を絵や筆談を混ぜながら通訳できる。
現状:分野によっては、途中絵をかいたり筆談を混ぜたりしながら通訳をできる。
足りないもの:専門用語の「音」の理解と空での文章構成力。その他の内容の前提知識。
ここまで目標がはっきりしていると、勉強する内容として「単語を覚える」勉強がナンセンスなのは見えますよね。
1つめの足りないものは、「専門用語の音」です。
自分が発音する時の音もそうだし、相手が言う言葉のリスニングもそうです。
なので、解決方法は、「仕事の時に積極的に質問して、聞き取れず筆談になった単語を一つずつ潰す事」って気がしませんか?
したがってこの分野は取り立てて勉強することではなくて、仕事を頑張るだけで自然と成長できます。
2つめの足りないものは、「空での文章構成力」です。
知ってる単語、知ってる知識を使って、同僚に中国語で説明しなくてはいけません。
その時に「文章を書いて説明できる」なら落ち着いて文を作れますが、通訳の場だと時間がありません。
したがって、頭の中で文法に気を付けながら文を作る訓練が必要です。
これは文法書を読んでも眠いだけなので、実戦形式で勉強していきます。
今使う予定なのはフアチャイビズです。
ビジネスの分野に特化した内容の瞬間中作文が練習できるので、ふつうのテキストよりも身近です。
3つ目に足りないものは、「その他の前提知識」です。
今の仕事以外にも派生した案件が社内ではたくさんがあります。
色んなフェーズで日本のお客様とコミュニケーションをとる必要があるので、他の案件における前提知識が必要です。
不具合発生なら問題の内容、対策の内容、テストの内容など。
したがってこれらも「仕事を頑張る」だけで解決できます。
常識的な勉強法は時に遠回りになる
ゴールを定めれば、一般的に言われている勉強法が遠回りになるのが分かります。
私の場合はゴールが「中国語で仕事をすること」に関係しているので一般的な勉強法を続けると遠回りになります。
- 単語を勉強する
- HSKを勉強する
- 中国語会話を勉強する
同じ中国語を勉強しているので、まったくの無駄ではないですが、これでは人生のうちにゴールにたどり着くのは難しいです。
逆にHSKを目標にしている人は
- HSKの単語を勉強する
- HSKの過去問勉強する
- HSKに出てくる文法を勉強する
事が最短距離になります
人によって効率的な勉強法が変わっちゃいますよね。
とはいえ、中国語の基礎の知識は大体みんな共通
ゴールは人それぞれ違いますが、途中までの道のりは大体みんな共通しています。
なので、「中級者」レベルまでは自分の憧れた人が発信している勉強法を真似てもOK、そこから別々の道に旅立っていきます。
中級者レベルって何?っていう人は、
- HSKだと4級を8割近くで合格できるレベル
- 会話だと、1問1答の短い会話ができるレベル
- 単語が聞き取れなくても、書いたら意味が分かるレベル
ざっくりこんな感じです。
ここまでは大体みんな同じように勉強しても遠回りが少ないです。
▼当ブログでも、中級者までの勉強法を順番に解説した記事を作っています。(最近デザインが気に食わないので、気が向いたら見やすくなるようにリライトします)
中国語の勉強をコツコツとやると辛いし飽きる
最後にまとめです。
中国語はゴールから逆算すると、目標レベルに早く到達できます。
途中まではコツコツと基礎を積み重ねるのが大事ですが、必要以上にコツコツと今の勉強の延長線上にゴールが無くなるので、一旦落ち着いて、ゴールを見つめなおすのがお勧めです。
ゴールから逆算して中国語を勉強すると、ゴールに向けて道筋がはっきり見えて、必要な勉強が具体的に決まります。
求める能力と現状の自分を見つめると、必要な勉強法、必要のない勉強法が見えてきます。
例えばただ中国語の文献で情報を取りたいだけならリスニングは必要ないし、HSKに合格したいならスピーキングは必要ないですよね。
例えば仕事で中国語を喋る事がゴールの人は、仕事で使う中国語を仕事の中で覚えるのが最短ルートです。
例えば該当する内容のメールや資料を音読したり、そこに出てくる単語を覚えたり、言い回しをインプットしたり。
筆談した単語の音を覚えたりっていうのも超具体的な勉強になりますよね。
こういう人はHSKの勉強もHSKの単語の暗記も必要ないです。
コツコツとやると挫折します。
挫折の原因は「今の自分の延長線上に未来が見えない」事です。
積み上げていくと伸びていきますが、積み上げすぎると方向がずれます。適宜立ち止まり、ゴールの場所を把握しましょう。
とはいえ途中まで、中国語の基礎レベルまではみんな同じような勉強が必要なので、もしよければ私の力作も参考にしてください。
この記事を見ながら半年くらい勉強すれば私の今の実力に追いつくんじゃないかな、と思います。基礎分野のコツは「毎日継続すること」だけなので。