●日本に100年をこす企業が多い理由、特徴、長寿企業になるための戦略
こんばんは、TOMOです。
先日、経営者向けのセミナーがあったので参加してきました。
日本には長寿企業が多いので、
何で多いの?とか、長寿企業になるための秘訣なんかを
長寿企業の社長が話してくれました。
今回はそのセミナーの内容をアウトプットしたいと思います。
残念ながら、セミナーの撮影がNGだったので写真は撮れませんでしたが、
内容だけでもお楽しみいただければ幸いです。
本記事では
- 日本に長寿企業が多い理由
- 長寿企業の特徴
- 会社を長寿企業に育てるコツ
についてご紹介します。長寿企業を目指す方の参考になれば良いなと思います。
日本に長寿企業が多い理由
日本は長寿企業大国です。
「100年後も生き残る会社を作るために意識しておくと良い事」で紹介していますが、
日本の100年を超す長寿企業の数は世界第一位で15000社。
二位はドイツで1000社と言われています。(参考:SankeiBiz)
なぜ、日本がこんなに長寿企業が多いのか?
この理由についてセミナーで聴いてきました。
日本に長寿企業が多い理由
- 教育レベルが高い
- 技能が優れている
- 環境への配慮をしている
- 社会との共生ができている
- 仲間を大切にする気持ちがある
日本に長寿企業が多い大きな理由として上記が挙げられていましたが
これらを可能にしたのはひとえに
日本が島国である事、戦争がない事です。
戦争が無いからゆっくり教育ができる⇒勉強もスキルも身につきやすいというのが大きかったです。
日本の長寿企業の特徴
日本にある長寿企業の特徴として
- 大切な文化を守っている
- 事業は時代に合わせてシフトしている
- 従業員を大切にしている
というのがあります。
終身雇用制度によって、ゆっくり確実に技術を伝承したり
会社の理念が従業員に染みわたっているなどの素敵な企業文化は残しつつ
一つの分野にとらわれず、商材を多岐にわたらせてポートフォリオを組んだり
業種を大きく変化させたりして時代の変化について行く器用さを持ち合わせています。
また、福利厚生を充実させたり地域貢献活動を行う事で
従業員の疲れやストレスを癒して、心を綺麗に保つ仕組みも作られています。
長寿企業は、具体的にどうシフトしていったのか
長寿企業の生き残りに一番寄与しているのは、時代に乗っているという事です。
事業内容を特定の分野だけに依存せず、多岐にわたるようにして
不況時には別の業界からの受注を増やしたり
特定の国向けだけに行っていたのを複数の国と地域に分割して、
とある国だけの景気に左右されないポートフォリオを組んだり
有在庫ビジネスから無在庫ビジネスに転換した会社もあります。
そこの会社は商社ビジネスを縮小しつつIT関連を伸ばしていったみたいです。
特定の商品、産業、国、地域だけに依存しない仕組みを作る事で
安定して長生きする事が可能になっているようです。
会社を長く残すコツ。長寿企業の作り方
会社を長く残して長寿企業にするためには、3つの条件があります。
- 本業で大きく儲ける
- 特定の分野が伸びたら子会社化する
- 従業員に会社を好きになってもらう
業種のシフトによってポートフォリオを組み、
その中で伸びてきた部門は積極的に子会社化(分社)します。
子会社化(分社)するメリットは、
- 後継者候補を発掘しやすくなる
- 経営の自由度が増す
- 部門の会計が明確化されてコスト削減につながる
等があります。
従業員に会社を好きになってもらう工夫は、各社本当に一生懸命に考えていて
- 厚生大会?やスポーツ大会、レクリエーション大会
- 福利厚生施設の充実
- 地域貢献活動
- 海外における日本語教育
などが紹介されました。
近年は個を重視する傾向なので
ダラダラと2次会、3次会まで飲み会をやるのを会社として禁止したりもしているそうです。
コミュニケーションは本当に課題なので、
レクリエーション大会や地域貢献活動が盛んな会社は素敵だなと思います。
福利厚生施設は、
観光地に山小屋やら別荘やらを使えるようにしたり
街中にマンションを持っていたりして
旅行に行くときに便利に使えるようになっているみたいです。
個人的にも福利厚生施設を活用したイベントを考えたいので
場所についてが非常に参考になりました。
- ニセコや白馬などのリゾート地
- 京都などの外国人に人気の場所
- 家族や団体で使える宿泊施設
こんなのが紹介されましたが、単純にどれも素敵だなと。
特に外国人に人気の場所に厚生施設があると
海外拠点の人をそこに住まわせて、一緒に街を楽しむこともできるので
非常に魅力的だなと思いました。
100年続く長寿企業を作り上げるために、大切な考え方
講演の最後に、長寿企業の社長から金言をいただきました。
長寿企業になるには、
時代に向き合い、人に寄り添う。
時代のニーズを敏感に察知して、従業員と共に会社を作り上げていく事、
とても大切なお話が、この一言にすべて含まれていました。
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