禁煙の効果はすごいとわかっているのに、難しい。世界と日本の違いは?
こんにちは、禁煙サポーターのTOMOです。
禁煙の効果はすごい。みなさんご存知ですよね。タバコは身体に悪い。みなさんご存知ですよね。
禁煙を始めて1週間もすると、寝起きが良くなる、肌の調子がいい等の健康上の改善が見られ始めるとされています。私も、肌の調子が一気に改善したのを覚えています。寝起きについてはあまり実感はないですが、起きてから身体のスイッチを入れるのにタバコが必要なくなります。
その後何年も禁煙を続けていると健康上のリスクが大きく減るとされています。詳しくはファイザーのHPにて。
タバコを吸うとどうなるか
タバコを吸うとどうなるか。スポーツをしている人は体力が落ちます。また、競技によってはドーピングと認定され、大会に参加できなくなります。集中力が落ちます。肌の調子が落ちることがあります。
私もまた禁煙を休憩してしまい、再びタバコを吸ってしまいました。潰さないといけない時間を簡単につぶすことはできますが、その後のスイッチを入れるのが困難になったり、身体が冷えたり、頭痛や吐き気がしたりしました。
そして大切なことに気づきました。タバコを吸うことによるメリットって、「タバコを吸いたい」という欲求が満たされる以外何もないような気がしました。
自分一人じゃやめられない
タバコをやめることって、下手すると何かで成功するよりも難しいことかもしれません。
隠れて吸ってしまえばわからないし、周りに吸う人がいれば吸う事が当たり前だし、何よりもやめる事がストレスです。
そんなわけで、禁煙は基本的には失敗します。でもそれでいいんです。何日か禁煙が続いたなら、また明日からスタート。何時間かできたなら、また最高記録を狙いましょう。失敗をして、反省して、また失敗して、いつか自然なことになります。
禁煙で一番大切なのは、周りの人の協力です。
「タバコは身体に悪いんだよ」と事実を伝えても、そんなことはわかってる。
他のアプローチをできる人をサポーターに選びましょう。
横浜DeNAベイスターズの番長こと、三浦大輔さんも昔はヘビースモーカーでした。
やめたきっかけは、娘の涙でした。
まだ娘が幼かった2005年頃に、
娘がテレビでやっていた喫煙の危険を解いた特集を見て、
「パパが死んじゃう」と母に泣きながら抱きつき、
その姿を見て禁煙を決断したという。MLBeatより。
結局人は、愛する誰かのためにしか、頑張れないんです。こういうサポーターをつけましょう。
世界のタバコ事情
さて、話題を変えて世界のタバコ事情について見てみましょう。
東京オリンピックを控えて日本の喫煙事情があまりに悪いというニュースを連日見ていましたが、個人的には海外も大差ないように、私は感じました。
ニュースで報じられている日本の悪い面は、飲食店でタバコを吸えることなんです。逆に言うと、論点はそこだけ。それ以外については日本のマナーって実はいいんじゃないかな?と仮説を立てて先日海外に行ってきました。
台湾の喫煙事情
台湾の喫煙ルールは「屋根のある所は全面禁煙」です。飲食店もイベント会場もどこもかしこも、屋根のある建物内はすべて禁煙です。タバコを吸うなら外に出ます。
先日私も台湾に出張に行ってきましたが、台湾の喫煙のイメージは、例えるなら日本の大学と同じです。
日本の大学も、教室や食堂など、屋根のある所は禁煙ですよね。喫煙所は何ヶ所かありますよね。そして、マナーはと言うと、喫煙所まで近ければそこで吸う。遠ければ、そこらへんで吸ってポイ捨てorゴミ箱へ。
日本と違って進んでいるのは、建物内が禁煙と言うだけで、ほかは日本と大差ありません。
むしろ街の大通りの喫煙所以外の場所におけるタバコのポイ捨ては、日本より少し酷いような気もします。
その他海外の事情
残念ながら最近は台湾以外に行っていないので、他国については検索した文献から引用です。
台湾以外の国
アメリカの半数、香港、トルコ、イギリス等の国では建物内全面禁煙だそうです。これは、喫煙者の居心地よりも、レストランの従業員など、その場から逃げられない人の健康を守るためにルールが作られました。 また、喫煙を許した施設は厳しく罰せられるようになっています(厚生労働省 e-ヘルスネット)
お客様が神様の日本ではありえない発想ですね。ここまで素敵な発想がある国から、「日本は遅れている」と言われても文句は言えないかもしれません。
特にハワイでは
ハワイでは、面白いルールが施行されています。
ハワイ州は、タバコの税収を、その他の税収に置き換えるため、税の収入源の調整を可能にするための緩やかな禁止であるとして、2020年に30歳、2021年に40歳、2022年には60歳、2024年には100歳とする。
NPO法人 ストップ・スモーキング より引用
パッと見意味が分からなかったんですが、よく内容を読んでみると、ハワイでは2020年から煙草は30歳まで吸っちゃダメ、その次の年は40歳以下はダメ、その2年後は、100歳まで吸っちゃダメというルールが制定されました。
段階的に喫煙可能な年齢を引き上げていき、最終的には全員禁煙という流れを作っているみたいです。
タバコによって世界中の人たちが病気になっていることを懸念して、ハワイではこういう厳しいルールにしたそうです。タバコ自体を撲滅するのが狙いなのでしょう。
長寿の国、日本では
日本でも、竹富島という沖縄の離島では、売店や自販機ではタバコを売らないという取り組みによって喫煙率が35%低下したんだとか。
残りの65%がどこから調達しているのかが気になりますが(船がないと島を移動できない)、参考記事によると竹富島は3年で心筋梗塞や脳卒中の患者を8割減させたという医学会も注目している島なんだそうです。(参考:オーサムスタイル)
沖縄の離島という、もともと長生きの場所+生活スタイルが我々と大きく違うので、この結果からすぐに全国展開すべきとは言いませんが、禁煙するための動機づけになればいいなと思います。
世界的にはタバコをなくしたい方向に向かっている
世界の共通の目標としては、タバコは、将来的になくしていきたいという方向で一致しています。
建物内禁煙はデフォルト、外でも指定区域以外は禁煙という場所もあります。
日本では指定区域外での喫煙は罰金2000円~3000円をとられますが、海外ではもう一桁違ったりもします。
タバコそのものの値段も、高い国では1箱2000円くらいします。
それでも、タバコを吸いたいと思いますか?
日本でも、タバコ税は気づいたら年々高くなっています。段階的に1000円までは上がるという予定になっています。
普段の買い物ですら値段を気にする私たちが、1日1000円以上の出費を継続的にできるでしょうか?
将来の自分のためにも、何度も何度も失敗しながら、禁煙にチャレンジしておくことは決して悪いことではありません。あなたは、タバコ代が1万円になっても吸い続ける予定ですか?