中国で学ぶ新しい働き方

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海外から日本の会社への仕事の発注は、想像以上に難しい。

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TOMOです。 2020年は予期せぬ日本待機でくすぶりましたが、その間に中国語能力を大きく伸ばしました。 今後も引き続き挑戦し続ける人になります。 楽しそうなことには何でもチャレンジ! ブログでは ・働き方改革コラム ・中国語勉強コラム ・中国語×働き方の組み合わせ をメインに、考えている事などを発信しています。 Twitterでは、日常的に考えている事を発信したり、後はフォロワーさんとの絡みに使ったりしています。
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こんばんは、TOMOです。
今回は、海外で日本人スタッフとして働く難しさというテーマでお話します。

 

海外で働き始めてから1か月足らずでいきなり壁にぶつかりまくったので、
1週間くらい胃が痛かったです。

朝を迎えるのがここまで嫌に感じたのは1年半ぶりです。

とはいえ、ここは日本じゃないし、納期遅れに関しては割と寛容なので、
少しずつ、解決の方向に向かっていければOK。

ゴールは見えているんですが、描いているゴールまでの道筋が上司と一緒なのかが心配です。

 

まず私のプロフィールです。

筆者のプロフィール

 

2019年の12月より中国の会社に転職。前職は大手メーカーの設計をしていました。

現在は、中国の会社で日本語専用スタッフとして、
日本のお客様や仕入れ先との連絡をメインで行っています。
いわば、日英の通訳です。(英語は得意ではないですが)

 

言語スキルは日本語(ネイティブ)、英語(TOEIC600点、英検2級)、中国語(HSK4級)です。

 

今後数年間は中国に住み、日中英の三ヵ国後マスターを目指します。

 

今回は、私の初めてのお仕事について。
日本人スタッフとして、日本の会社とやり取りをした時の大変だったことをお話します。

 

製品を日本の会社から海外に仕入れるためには、大きな壁がありました。
輸出取引には書類の準備や関税の問題など、私の知らない世界がたくさんあります。

商取引での面倒くさい案件をすべて代行してくれる商社って凄く素敵なシステムだなと思いました。

 

これはボックスのタイトルです。

とある製品を作るために、
どうしても日本のメーカーから仕入れたい部品がありました。

上司からは、「急ぎだ!」としか伝えられていないです。
仕入れたい部品は特注なのに、図面もない。

そして、肝心な、取引先と繋がるためのコネすらない。

 

時間はかかりますが、「部品を仕入れる」という目的のために頑張っています。

 

海外から日本の会社への仕事の発注は、想像以上に難しい。【信頼構築が必要】

まず結論から。
海外から日本の会社への仕事の発注は、想像以上に難しいです。

 

理由を3つ挙げます。

  • 相手が海外との取引をした事がほぼない
  • 双方商社とのコネクションが無い
  • 問い合わせと打ち合わせのハードルが高い

日本の大きい会社の海外法人であれば、割とこの辺はスムーズです。
理由は、すでに多方面に対して信頼があるし、ツールも整っているから。

そして大きい会社だと専門の部署があったりしますよね。
とはいえ、たまにトラブルが起きている話もあるので、海外との取引はトラブルがつきものです。

 

海外から日本の会社に発注する場合、日本の中小企業にアプローチすることが多いと思います。

そうなると、必ず壁にぶつかります。
日本法人を持っている会社や、日経商社との付き合いがあれば話は別ですが、
無い場合は自分で解決するしかありません。
あなたは、日本人代表であり、会社代表です。

 

海外から、日本の中小企業にコンタクトを取る際は、

  • 商社を確保する(日本企業の海外法人)
  • やり取りはすべて商社を介する

これだけ守っていれば、何とかなります。
商社は強い。だけどその商社を見つけるのが難しい。

 

私が直面した3つの壁を紹介します。
同じ境遇に遭った人は、参考にしてください。

 

一つ目の壁。「相手が海外と取引したことが無い」

一つの目の壁は、取引したい相手が、海外輸出を想定していない事です。

日本はもともと内需で発展してきた国なので、
海外との取引も不要でここまで生きてきた会社がたくさんあります。

たとえ大手の海外プロジェクトで海外に部品や商品を輸出する事になっても、
その大手企業向けの商社が手続きをすべてやってくれるので、
実質国内取引と何ら変わりない方法で商売ができました。

 

そんな環境だったので、海外から直接オファーが来ると、てんやわんやです。
結果、とりあえず断るっていう流れになります。

 

中小企業から見ると、海外への輸出って怖いらしいです。

 

二つ目の壁。「商社とのコネクションがない」

日本の中小企業は、どこかの大手企業にぶら下がっていることが多いです。
そうなると、大手企業指定の商社とのやり取りになるわけですが、
海外から商品を買い付けたり、製造を依頼しようとすると、この商社が、壁です。

 

理由は、海外取引でのトラブルが怖いから。
日本はかなり平和な国なので、何かあったら自己責任で解決できることも多いです。

 

例えば、メーカーが小さい商品を販売していたとして、
それを飲み込んでも、普通はメーカーの責任にはなりません。

でも海外では、「契約書にそんなこと書いてなかった」と平気で損害賠償の案件になったりします。

 

これが、怖い。
海外取引に長けている商社は書面のかわし方が上手なので、
そこに一任したいわけですね。いわば、保険です。

 

私は、この商社探しに超苦労しました。1週間かけて、やっと1社と繋がれました。

 

私が陥った罠ですが、中小企業が指定の商社を持っていない場合
「自分で商社を見つけて、再度アプローチしてきてね」と言われます。

 

気持ちは痛いほどわかるので、しょうがないですけど。

そもそも私たちが、取引したい相手にとって未知の存在なので、
紹介する人に迷惑もかけたくないだろうし、本当にしょうがないです。

 

三つ目の壁。「問い合わせと打ち合わせのハードルが高い」

三つ目の壁は、物理的距離の問題と、時差の問題です。

いまだに、「何かあれば電話すればいいだろう」という考えの人も多く、
上司からも散々に電話するように言われています。

でもここは海外です。
日本国内のように、「会って、実際に見て、入念に打ち合わせをする」という作戦は使えません。
となると、飛び道具戦がメインです。

 

飛び道具戦は、スピードと回数が大事です。
相手の時間を尊重しつつ、自分の希望通りにアウトプットをもらう。

 

 

私には平気で電話をかける世代の価値観は理解できません。

電話をすると、相手の貴重な時間を奪い、アウトプットを妨げます。

同時に相手を精神的に追い詰めることになり、嫌われます。

飛び道具戦で「嫌われる」事が一番のリスクです。

 

そして、電話にもハードルが。
国際電話です。
私は発信の仕方を間違えたので、1日無駄にしました。

結論から言うと、日本の国番号81じゃなくて、0081です。

その時の悩んだ例を紹介しますね。

発信するときは、
(会社によっては「外線向けのキーコード」)+「国番号」+「最初の0を抜いた市外局番からの電話番号」
で、いっぱい調べたけど、日本の国番号は「+81」です。

 

電話機のどこに、「+」があるんだ。。。。

 

調べると、なくて良いっぽい。
<参考>

NTTドコモ:https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/content/voice/#call01
検索で1番上に出てきたサイト:https://www.traveltowns.jp/international-calls/japan/

 

これを真に受けました。

 

外線コール、81、0を取った市外局番から、、、、
繋がらない。
「番号が間違っています」と言われます。

 

「あれ、国によっては先頭の0は取らなくていいのかな?」と思い、
外線コード、81、市外局番から、、、、
発信音が鳴りますが、なんかファックスのような音。ピーって言ってます。

 

これが国際電話なのかなと思い、つながらないので放っておきました。

 

上司にその旨を報告したら、
「番号間違ってないの?本当に大丈夫?」と言われたので、
「正しい番号で掛けたよ、手順はこうでしょ?」と言い合い。

結果、「いや、国番号81には+があるでしょ、+の代わりに0を打つんだ」と教えてもらいました。
外線コード、081、0を取った市外局番から、、、、
中国の国家が流れてきた。

 

放っておいても何も変わらないので、
外線コード、081、市外局番から、、、、
「番号が間違っています。」

 

もうどうしたら良いかわからん。

 

調べても、Googleを奪われた日本人には検索する手段がありません。
英語を話せる台湾人に協力を求める。

 

結論。0081でした。

外線コード、0081、0を取った市外局番から。

 

マジで1日ちょい無駄にしました。
誰も正しい事教えてくれなかった。笑

 

海外から日本へ仕事の依頼をするなら、商社を探すのが一番の近道

商社は強いです。

横のつながりを駆使して、色んな商社を媒介しながら目的の会社までつなげてくれます。

 

こうなると、横のつながりが強い大手商社に依頼するのが一番簡単です。
名前を聞いたことのある会社にコンタクトを送ってみると、きっと救ってくれます。

しかし商社のHPを探してみると、海外からの問い合わせに対応していない事が多いです。

問い合わせフォームの所在地欄に海外が無かったり、
電話番号欄が日本仕様だったり。。。

 

そんな場合は、所在地は東京や大阪などの大都市を選び
電話番号は収まるところまで入れればOK。

 

メールアドレスさえ合っていれば、連絡が来ます。

そこからつなげていけばOK。

後は、「凄く助かって嬉しい」を全力で伝えます。

 

海外から日本の会社に仕事を発注するのは難しい

最後にもう一度結論です。

日本⇔日本のやり取りに比べて、
海外⇔日本のやり取りは圧倒的に難しいです。

 

日本⇔日本であっても有名企業からコンタクトを取るのと、
無名企業から取るのとでは扱いが違うし、
そもそも法人じゃないと無視されるみたいなことがありますが

海外からだとその倍以上に話がややこしいです。

商品の選定の次に、商社を選定し、商社のコネクションを比較しながら仕事を進めます。

 

人のつながりを作るのが一番難しいなと感じた1週間でした。
周りに日本人がいない海外だからこそ、繋がりを作るのが難しいです。
だからこそ、せっかくのご縁を大切にしたいですね。

私も今回できた繋がりを大切にしながら、今後の仕事を頑張っていきたいと思います。

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