中国語の文章にピンインを振る超簡単な方法【辞書で調べなくてもOK】
読み方の分からない中国語にピンインを振る方法を知りたい中国語学習者向けの記事です。
音読したいんだけど、漢字の読み方が分からなくて困ってる。という人の悩みを解決します。
発音を調べたい時、実は一単語ずつ辞書で調べる必要は、無いんですよ。
中国語って当たり前ですが読み方が分からないですよね。
町中の中国語にはふりがな(ピンイン)を振っていないので、知らない字だとなんて読むのか見当もつかないです。
私も中国語の漢字の読み方が分からない場面にたくさん遭遇して、超悩みました。
特にHSK3級を勉強し始めたときには、「急に難しくなった!!!」と感じました。
HSK3級からは問題にピンインを振ってないのでHSK1級2級の問題に比べて急に難しくなりますよね。
街中で中国語を見ると当然ピンインは振ってないので、「いずれ無くなるんだろうな」と覚悟していたけど、とうとう来たかという感じ。
「HSK1級2級はピンインに頼ってクリアしてきた」という人には一番最初に訪れる関門だと思います。
実際私もその一人なので、気持ちが凄くわかります。
中国語を勉強していると、こんな悩みがありますよね。
- 漢字の読み方が分からない
- リスニングで、どの音がどの感じに該当するかわからない
- 辞書で単語を調べたいけど一文字ずつ検索するのは面倒くさい。
つまり、漢字と読み方がリンクしないので勉強が難しい。
今回は、凄く簡単な解決方法があるので紹介します。
状況が2パターン考えられるので、それぞれについて解説します。
- パターン1:中国語の文章丸ごとのピンインを知りたい場合
- パターン2:中国語の特定の単語だけ、ピンインを知りたい場合
簡単に結論だけ言うと、
中国語の文章丸ごとピンインを知りたい場合は百度翻訳を
中国語の特定の単語だけピンインを知りたい場合はGoogle翻訳を使えば簡単です。
それでは解説していきます。
読み方の分からない中国語文章にピンインを振る方法
この章では実際に読み方の分からない中国語にピンインを振る方法を紹介します。
中国語の文字がたくさん書いてある場所なら何でも応用可能です。
たとえば町中の注意書きになんて書いてあるか知りたい時も同じ手順で簡単にできるし、紙で貰った注意事項のお手紙を音読の材料にすることすらできます。
課題は「文字さえテキストで読み込めれば何とでもなるんだけど、、、」という部分。
▼簡単に解説するとこんな感じで解決できます。
- 写真撮影をする
- Googleドライブにアップロードする
- Googleドキュメントでテキストに変換する
- テキストをコピーして百度翻訳に入力
- ピンインの振られたスクリプトをキャプチャして保存
それでは、一つずつ手順を解説します。
写真撮影をする
手元にある中国語の文章を写真撮影します。
今回は私の手元にはHSK6級の問題集があったので、例としてHSK6級の問題集の写真を撮ります。
コツは以下の3ポイント
- 陰にならないように、光の当たり方を工夫する
- 余計な情報が入らないように、翻訳したい部分だけを切り取る
- 写真をきれいに撮る
写真を文字に変換する時に、OCRという機能を使います。
OCRとは、画像になっている文字をテキストに変換する機能です。
光学文字認識(こうがくもじにんしき、英:Optical character recognition)は、活字、手書きテキストの画像を文字コードの列に変換するソフトウェアである。画像はイメージスキャナーや写真で取り込まれた文書、風景写真 (風景内の看板の文字など)、画像内の字幕 (テレビ放送画像内など)が使われる[1]。一般にOCRと略記される。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%AD%A6%E6%96%87%E5%AD%97%E8%AA%8D%E8%AD%98
白と黒の違いを読み取って「どんな形の文字か」を確認するので、色の濃淡がはっきり見えるように撮影するのがコツです。
Googleドライブにアップロードする
撮った写真をGoogleドライブにアップロードします。
スマホアプリがある人はスマホアプリでそのままアップロードすればOKです。
スマホアプリが無い場合は、Googleクロームのアプリの中にあるので、パソコンから取り込むのが楽です。
その際に、トリミング機能などを使って必要な部分だけの写った画像にしておくと精度が上がります。
Googleドキュメントでテキストに変換する
パソコンでGoogleドライブを開きます。
文字起こししたい画像を右クリックして「Googleドキュメントで開く」を選びます。
しばらくすると画像が文字起こしされたワードファイルが出来上がります。
テキストをコピーして百度翻訳に入力
先に文字の認識違いがあれば修正して、その後テキストをコピーします。
そのまま百度翻訳の翻訳画面に入れます。
ひとつテクニック:言語設定を、「入力:中国語繁体字」、「出力:中国語簡体字」にします。
出力が中国語簡体字じゃないとピンインが出てこないので、入力言語を適当に変更するんですが、例えば日本語にすると一部勝手に翻訳されてしまうので、文法が同じ中国語繁体字に設定するのがコツです。
右下あたりにある「拼音」部分をクリックしてONにしてあげると、ピンインが表示されます
ピンインの振られたスクリプトをキャプチャして保存
あとはスクリプトをキャプチャして終了。音読できます。
他にも読み上げ機能があるので、シャドウィングの練習をしたい時なんかに便利です。
文字起こしの部分だけパソコン版のGoogleドキュメントからの翻訳が必要ですが、それ以外はスマホでもできます。
とはいえ現状パソコンの方が操作が便利なので、パソコンとスマホを両方使いつつ作業するのが楽かなと思います。
読み方の分からない中国語単語にピンインを振る方法
読み方の分からない中国語単語を調べるには、Google翻訳の手書き機能を使うと便利です。
詳しくは短い動画を撮ったのでどうぞ。
動画の中を簡単にまとめると
- Google翻訳を起動する
- 入力言語を中国語にする
- ペンのマークをタップする
- 読み方の分からない単語を手書きする
すると漢字とピンインを表示してくれるので、読み方の分からなかった中国語単語の読み方がわかります。
読み上げ機能も付いているので、音声として読み方を知りたい時はスピーカーマークをタップすればOKです。
中国語会話の練習の時に、すごく役に立ちます
中国語会話は色んな基礎の上に成り立っていますが、最終的には「作文+発音」に帰着します。
作文には文法と単語が大切ですが、もう少し上のレベルを目指すとネイティブが使う言い回しを練習したりもします。
実際に中国語で書いてある本、雑誌、配布書類などを音読するのが、ネイティブが使う中国語の言い回しを勉強する有効な方法の一つです。
例えば私が2020年に中国で隔離されていた時は、注意書きの書いてある紙が何枚か配られました。
▼これは、私が隔離されていた広州市番禺区のご厚意でいただいたプレゼントに入っていたお手紙です。
これも格好の音読対象ですよね。
「来てくれてありがとう、僕たちはあなたの味方だよ」みたいな温かいメッセージですが、似たようなことをいう機会は多そうですよね。
▼今回の手順通りに文字起こししてピンインを振ると、この素敵なメッセージの読み方がすぐに理解できますよね。
便利なので、ぜひ活用してください。
それでは、中国語の勉強頑張ってください。