2年勉強してようやくわかった、中国語会話勉強のコツ【失敗談あり】
中国語会話勉強で苦労している人向けの記事です。
- 何から会話勉強を始めたらいいか分からない
- 中国語が速すぎて聞き取れない
- 発音を上手にできないのが
- 効率の良い会話勉強の方法が分からない
- できれば簡単な方法が良い。根性論とか無理
- 「まーまー」勉強するのヤダ、単語勉強するのヤダ
会話の勉強は、挫折しない工夫が一番大切です。
一気にやるのも、つまんない勉強を続けるのも、超つらいです。
結論を先に言うと、挫折を回避しつつ成長を感じつつ確実にレベルアップするには、会話の勉強を「3ステップ」としてとらえるといいです。
具体的には
- 文法勉強のステップ
- 発音練習のステップ
- 作文と音読のステップ
の3ステップです。
一個ずつクリアしていくと、数か月で知識を会話レベルに持っていくことができます。
具体例として、私の2か月間の特訓内容を紹介します。
あなたのレベルに合わせて、読み替えてみてください。
練習開始時の中国語会話レベル:HSK4級取得、発音は練習経験なし、会話は全く通じない(言えない、聞こえない)
およそ1年後の中国語会話レベル:HSK6級合格レベル、経験のある会話は自由に言える、HSK6級のリスニングを1.5倍速再生しても少し理解できる
やってきたこと:
- 文法の総復習(2週間)
- 発音の基礎(2週間)
- 作文と暗唱(毎週1つ)
- HSKで弱点探し(3週間)
- HSK5級のシャドウィング(3週間)
- HSK5級のディクテーション(1週間)
- 単語勉強(HSK6級レベルまで)
これだけで、「自分に関係するテーマ」については詰まりながら何とか喋れるようになりました。
家の近所にある物
一番好きな場所
高校時代の思い出なんかも、話したことがあります。
以降は作文して音読をひたすら繰り返してスピーキングのネタ作りの練習と、自分の表現能力のレベルアップ、リスニング教材を倍速で再生してシャドウィングすることで耳と口の反応を早くするトレーニングをしています。
そういえば今週
「HSK6級のリスニング問題を1.5倍速で再生しながら音読する」
っていう練習をしてるんですが、周りの雑談が急に聞こえるようになってきました。もちろん知らない単語や言い回しは相変わらず雲が掛かったままだけど、話全体の雰囲気が、モヤモヤっと想像できるようになってきました💡
— TOMO🤐少し日常会話できるようになってきた (@try_to921mo) January 20, 2021
当時の私を知っている人はご存じだと思いますが、当時は一日5時間とか勉強していたので、普通の人にはそもそも時間の確保が難しいかなと思います。
なので、本記事では一般の人が1日1時間程度でできるように、勉強方法を分解して解説します。
中国語会話の柱=単語+文法+発音
個人的には中国語会話の話題の中で「単語が大事だよ」とは言いたくないんですが、それでも最低限は必要なので、書きました。
中国語会話の柱は、単語+文法+発音です。
超シンプルに説明すれば、作文をして、それを発音すれば会話になります。
しかし作文をいきなり書こうと思うと経験上かなり大変なので、まず文法と最低限の単語を勉強しておくのが最適解です。
この記事を読み終わるまで覚えておいてほしいのは、
最終的には作文+音読が会話の「スピーキング能力をレベルアップする唯一の勉強方法になる」という事です。
中国語会話の能力=基礎の能力+アウトプットの経験
中国語会話はHSK4級合格くらいから勉強を始めるのが良いと言われています。
▼理由はこんな感じ
- HSK4級レベルの知識を持っていれば、基礎が完成したとみなせる
- HSKでは、アウトプット能力を問われないので、そこが弱点になりやすい
HSK4級の能力をそのままアウトプットできれば、理論上ある程度の会話は成立するようになるはずです。
とはいえ一般の中国語学習者は圧倒的にアウトプット不足なので、アウトプットするためのスイッチを起動する必要があります。
その方法は、
- 文法のおさらい
- 最低限の単語を運用できるようになる
- 40点~60点程度の完成度まで、発音を練習する
この3つ。
2週間くらい本気出して勉強すると、自然とアウトプットのスイッチが入ってきます。
だまされたと思って、やってみてください。
中国語会話のための文法勉強法
もしHSK4級の文法に自信がない場合は、一つ手前のレベルから勉強するのがおすすめです。
初心者からなら1か月、一通り勉強した人なら2週間で追いつけます。
中国語会話のために、一旦文法を総復習するのが良いです。
1冊の参考書の例文をすべて覚えちゃうと、身体で文法を理解できます。
その後時間がある時に解説を読んでみると、より一層理解が深まります。
先に文法解説を理解しようとすると謎が多すぎて勉強が止まるので、先に身体で慣れちゃうのが良いです。
1週間で5周くらい勉強できるとしたら、最後の5周目にふわふわと読む感じで十分です。
おすすめのテキストは「7つの述語文でつかむ 中国語ステップ100
初心者には「たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話
▼勉強の方法はこんな感じ
- 1週間目:ステップ1~50を完成
- 2週間目:ステップ51~100までを完成
5周くらい勉強するのが理想です。
1週目:範囲を1週間で終わらせるための全体像把握
2~4週目:例文すべてを「5秒以内に日⇔中翻訳」できるように覚える
5周目:文法解説を軽く読みながら、苦手だった例文を見直し
▼ルールはこんな感じ。
- 文法に関係ないところは読まなくてOK(発音、単語、変調など)
- 文法に問題がなく、意味が通じるなら細かいニュアンスは気にしない(能、可以、会の違いなど)
- 何を表す言葉が文のどこに入るのかをメインに意識する(時を表す言葉、場所を表す言葉、程度を表す言葉など
ここまで完了したら、「言いたいことを言えるだけの文法は全部わかる」と自信を持ってください。
「言いたいことを言えるだけの文法は全部覚えた」と本気で信じ切ってください。
そうするとあら不思議、中国語だけで言いまわして本当に伝えられます。
とはいえ実際は少し足りないものもあります(特に副詞と接続詞)が、それらは困ったときに都度調べて付け足していけばOK、実際私はこれ以降文法は勉強していません。
中国語会話のための単語勉強法
中国語の単語勉強は、本当に大変ですよね。
どれを勉強したらいいか分からないし、何語覚えたらゴールなのかもわかりません。
基準としておすすめは2か月以内にHSK4級5級の単語をすべて覚える事です。
どちらも8割程度、「聞いてわかる」レベルでOK。
HSK5級の範囲までは、日常でも結構使う機会があります。
HSK6級になると、今度は類義語とか微妙なニュアンスの違いも出てきて混乱するので、時間があれば4級5級を覚え終わって余った時間で4~6割程度の完成度を目指します。
ちなみに、めっちゃ早い単語の覚え方があります。
私が実践していた勉強法ですが、2か月でおよそ5000語に触れました。
良かったら参考にしてください。無料でできます。
中国語会話のための発音の勉強法
「中国語は発音が重要」ってよく聞きますよね。
けど、喋れるまで勉強して気づいたのは、発音ばかり勉強しなさいというわけではありませんでした。
会話勉強の流れは、
- まず単語と文法を勉強して、作文できるようになる
- そのうえで、発音を載せて声で伝える
こうです。優先順位も同じ。
作文さえできれば、最悪筆談もチャットもできますが、発音だけできても何もできません。
なので、一旦作文できるレベルまで勉強して、「伝えたい言葉」のイメージを持てたら一気に発音を練習するのがおすすめです。2週間で勉強が終わります。
▼発音の勉強法については、以下の記事で紹介しています。
1週間かけて母音、子音などの口の形と、声調のイメージを練習します。
その次の1週間で、音節表を見ながら勉強します。
ここまでで最低でも4割くらいの発音ができるようになるはずです。これでOK
残りは音読しながら練習します。
中国語会話自身の勉強法
今までいろんな勉強を紹介してきましたが、ここまでは基礎です。
どうですか?心が折れますよね。
記事の最初に
最終的には作文+音読が会話の中の「スピーキング能力をレベルアップする唯一の勉強方法」
と伝えていたのは、それが理由です。
文法と発音は2週間から、遅くとも1か月くらいで勉強が終わります。
そこからとにかく作文をして、その間も単語をサラーっと覚えて、書ける文章を増やしていきます。
以後の勉強はずっとこんな感じで、
- スピーキングの練習:作文と音読
- リスニングの練習:シャドウィングと音読、たまにディクテーション
これだけをひたすらやれば、徐々に伸びていきます。
中国語のスピーキングの勉強
中国語のスピーキングは、作文と音読ですべて解決します。
私も毎日これを繰り返したら、ものすごい勢いで喋れるものが増えました。楽しいです。
▼こんな感じで、合計100日くらいは作文を書きました。
作文しました。
本屋さんでは日本で見た事あるタイトルの雑誌や、日本の小説の翻訳版、あとはハリーポッターやらディズニーやらを見つけました。
内容を知ってたり、興味のあるテーマだったりしたらそこから中国語の読書習慣を始めると良さそうですね🙆🏻♂️
では、おやすみなさい😊#中国語勉強 pic.twitter.com/BNnEfqlbr5
— TOMO🤐少し日常会話できるようになってきた (@try_to921mo) November 29, 2020
最初は苦手な文法を使って5~10文、短文を書く練習。
1週間くらいで全部終わらせます。
▼イメージはこんな感じです。
【例文を作るのが簡単なアウトプット方法】
会話を勉強してても、中々話せるようにならないですよね。
理由や段階にもよりますが、話そうと思っても文が思い浮かばないなら、例文をたくさん作ると楽しいし、続きやすいなと思います。僕はこれを添削してもらいますが、最初はGoogle翻訳でもOKです👍 pic.twitter.com/EpYZ9Yxvzv
— TOMO🤐少し日常会話できるようになってきた (@try_to921mo) April 6, 2020
その後は日記を書いたり、人に何かを説明する文章を書いたり、感想文を書いたりして、会話の幅を広げるための、ネタ帳代わりに作文をします。
300~500字くらいを30分以内で書けるように練習して、それを10分くらいで音読します。
この時にGoogle翻訳や百度翻訳などを使って発音の練習と文章の伝わり具合をチェックすると超いい練習になります。
勉強の仕方は、別の記事で紹介しているので、よかったらどうぞ
中国語リスニングの勉強法
会話と言えば、スピーキングとリスニングの応戦ですよね。
私が一時期陥ったのは、「話せるけど聞いても意味が分からない」という罠。
みんな目標として「話せるようになりたい」と言いますが、「聞けるようになりたい」とは言いませんよね。
私も話せればOKだと思っていましたが、それだけじゃ足りなかったです。
リスニングは意外と盲点です。
会話をするうえで、スピーキングもリスニングも、どっちも大事です。
会話は話すだけじゃ楽しくないので、中国語独特のペースの言い合いみたいな会話を楽しむために、リスニングも勉強するといいです。
リスニングは私もずーっと苦労していて、ようやく最近やり方が固まり始めてきました。
最近日常会話の中で急にリスニング力が上がったので、良い感じに機能しています。
▼やり方はこう
- HSKのリスニングスクリプトを読みながら、音源のスピードに合わせて音読
- 途中でゴニョゴニョなる部分も確実につぶして、確実に発音できるようにします。
私はこんなステップで勉強しています。
- 音声を聞きながら音読を3回、大体言えるようになるまで練習する
- ディクテーションする
- 聞き取れなかった単語の意味と発音を調べて、1回読んでみる
- 音声を聞きながら音読を3回、大体言えるようになるまで練習する
これで、1倍速のリスニングはクリアです。
レベルアップ版:HSKのリスニングスクリプトを、1.25倍の音源のスピードに合わせて音読
ここではすでに単語も調べつくしているので、だいぶ楽です。
- 音声に合わせて音読
- 上手についていけなかった部分を重点的に、音声なしで音読
- 音声に合わせて音読
の繰り返しでOK。
自然と口が付いてくるようになるので、完璧を目指さず、「あ、言えてる気がする」で合格にして次に進んでください。
更にレベルアップ版:HSKのリスニングスクリプトを、1.5倍の音源のスピードに合わせて音読
1.25倍速と、やり方は全く同じです。
ここまで速さに慣れれば、実際のHSKのスピードはすごくゆっくりに聞こえます。
私はHSK6級の問題には慣れてきたので、今は1.5倍速でディクテーションして、1.5倍速で音声に合わせて音読して、、、っていうのを毎日少しずつやっています。
3日で急に周りの話がふんわりと理解できるようになったので、効果は抜群です。
時間がない場合はディクテーションは後回しにしましょう。
効果はありますが1つの問題につき1時間くらいかかって継続するのが大変なので、その倍はとにかく早口音読を練習してみてください。
今後の目標は、HSK6級の問題を1.75倍速~2倍速で回せないかな?と企んでいます。
これくらい早口が何となく聞けるなら、実際の中国人の会話スピードにもついていけるはずです。
慣れてきたら実際に中国語会話の機会を作る
最近私も始めたんですが、中国語学習者向けオンラインサロンBa baoというサービスがあります。
ここでは中国語を学習する仲間が集って、「テーマに沿って中国語で一生懸命会話する」という機会がたくさんあります。
週3回開催される「チャイトーーク」というイベントでは、作文をして、音読して、実際に話して、伝わらなかった部分をもう一度復習して、色んなテーマについて自分の言葉で話せるようになっていきます。
ここで紹介している勉強法をフルで活かして実践練習ができるので、もってこいだなと思っています。
ということで、もし「一緒に勉強したいな」と思ってくれる人がいたら、Ba baoのチャイトーークで会いましょう。
▼Ba baoの紹介ページを貼っておきます。無料で体験できるクーポンがついています。
中国語学習者向けオンラインサロンBa baoについて読んでみる
さらに私のブログ経由で申し込まれた方限定で、「中国語学習を加速させるためのヒント」という無料レポートをプレゼントします!
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クーポンコードは「tomo012」です。(先にBa baoについて知りたい)
中国語会話を勉強するのに、最も大切なこと
中国語会話を勉強するのにもっとも大切なことは、「毎日少しでもいいから継続すること」です。
効率の良いルートはあるけど、それでもやっぱり遠いです。
私はそれを感じていたので、中国語のコーチングサービスを2か月間受講しました。
この結果得られたものは
- 毎日勉強する習慣
- 問題に直面したときに自分で仮説を立てて対策する方法
- 圧倒的な中国語の伸び
この3つです。
私は最初コーチングを知らなかったので、半年間中国語を勉強するのに合計で50万円ちょっと払いました。ちょっとやりすぎたなと思っています。
コーチングを最初から知っていればその半分も掛からなかったことを考えると、勿体ないことをしました。合計で70万円くらい使ってます。
今はコーチングも安くていいサービスが増えてきたので、ぜひ知ってもらいたい、ぜひ活用してもらいたいと思います。
いま私が知っている中で一番信用できそうで価格も安いところが、Ciiitzです。
実際にお話を聞いて、「これなら伸びそうだ」と思ったので、紹介します。
▼CiiitzのHP
先日お話を聞いたので、Ciiitzについての紹介記事も書きました。
興味がある人はぜひ。
中国語の勉強法をもっと知りたい
私が知識ゼロから話せるようになった中国語の勉強法を記事にしました。
2万字を超える大ボリュームなので、ブックマーク推奨です。
中国語コーチ監修の元勉強法をアップデートしたので、現在が最新版です。
一人でも多くの人が中国語の勉強を楽しく、確実に成長できるように協力出来たらうれしいです。
それでは、中国語の勉強頑張ってください。